猫との日々
別に俺に懐いているわけじゃない。飼い主はうちの奥さん...まあ、餌をくれる人が一番の飼い主だと思っているのは普通の猫とおんなじ。そのうちの奥さんが見当たらない、忙しくて相手をしてくれない、なんて時には散々うちの奥さんを呼んだ後、俺のところ…
「健康寿命」って奴は、2019年の統計では男が72・68歳、女が75・38歳となっているそうだ。 男と女で3年近い差があるのも驚きだが、男の場合の平均寿命は81・41歳だと言うから「健康平均寿命」より9年も長い。つまり、簡単に言うとその9年…
この猫が、手のひらに乗るサイズでうちに拾われて来たのは、いったい何年前になるんだろう? 噂では、この猫ももう決して若くはないと言うけれど...俺にとっては、いつまで経っても子猫のままで変わらない。 ...どうも俺の目ってのは、猫でも女性でも…
ユズがうちに来て、もう何年になるんだろう。外見はいつまで経っても、子猫のようなんだけど。 相変わらず、「さわり放題」「噛みつかない」「引っ掻かない」のおとなしい猫のまんまだ。 前にいたパトラの様には、俺の晩酌に付き合ってはくれないけれど..…
うちに餌をもらいに飛び込んで来た仔猫は、次女が貰い手を探して色々手を尽くしたが結局見つからず、何や彼やと世話を焼いていた流れ上「自分が買う」と言い出した。名前を「コタ」とつけて、自分の給料で獣医に連れて行って検診を受け、ワクチンを打ったり…
先日から家の玄関先に陣取って、まるで門番のように振舞っていた生後半年くらいの黄色い雄の子猫...ついに娘が自分の責任で「家に入れる」ことを決めた。多分どこかで少しの間飼われていただろう猫で、人を恐れてはいるが野良猫よりはずっと人に懐く。手…
触っても抱いても、お腹をいじりまわしても、全く抵抗せず...引っ掻いたり噛み付いたりすることが全く無い、俺の人生の猫経験史上初めての超おとなしい猫「ゆず」も、もう9歳になる。見た目は全く子猫の時と変わらないような気がするが...猫の年齢を…
うちに拾われて来た頃には手のひらに乗るサイズの子猫だった「ゆず」。 いつの間にかもうあれから8年近くの時間が経ってしまった。猫と人の年齢換算で調べてみると、「猫の8歳は人間の48歳!」 なんですと。柔らかい毛で「老い」が隠されているためか、…
正確には、家に引き取ってから7年と1ヶ月。 兄弟で一番弱くて、餌にも親の世話にもありつけなかった、ぼっちの子猫の「ゆず」。 大人しく、絶対に噛まない引っ掻かない猫のまま、その独特の毛の色で家の中の風景に溶け込んで存在している。 捕まえてひっく…
ここのところ、ゆずの元気がない。 食欲が全くなく、吐いたりしている。 なので今日、娘と奥さんが医者に連れていった。 結果は熱が40度あることと、白血級が増えていることがわかった...が、出来る事は栄養剤を打つことくらいとか。 家に帰って来ても…
ユズはあまりに生命力が弱い猫なので、ずっと「家飼い」としているのだけど、家の周りには何匹かの野良猫がいる。 その中でも一番懐いているのがこの白い雄猫、通称「シロ」。 一番初めの頃は「白」どころか泥まみれで灰色の体に、向こう傷で血のあともあち…
先日、うちの奥さんと次女がユズを予防接種に連れて行った。 その影響でか、何日か元気が無く怠そうに小さな箱の中に閉じ篭っていた。 それがやっと昨日辺りから復活。 夜中に走ったり、日向を探して動き回る様になった。 娘に聞いた話では、いつものお医者…
気温が低くなって来ると、日中陽の当たっている時以外はここに閉じ篭る。 まだユズが小さな時に作ったダンボールハウス。 今では入るとかなり狭いのだけど、ここが一番落ち着くらしい。 炬燵や娘の膝の上も好きなのだけど、寝るときはいつもこの中。 寒さ予…
yuzuは寒さに弱い。 あまり高級そうでは無い毛皮を、目一杯冬用に密度を上げて対抗しようとしている。 大人しくて弱い猫は、自分から何かを主張したり要求する事は殆どしない。 そんな猫だから、家の中の太陽の光の当たる自分の場所をいくつか持って、見当た…
金曜の夜に、もうすぐ結婚する長女を家に来させて、勤め先から帰宅する次女を待っての久しぶりの車中泊ドライブ旅出発。 初めて走る中央連絡自動車道で、混雑する首都高に入らずに中央高速に入り、娘達がおしめの取れない頃から遊びに行っていた清里迄。 本…
柚は生まれてすぐに親猫から育児放棄された、本当にひ弱な猫だった。 その為に性格は非常に大人しく、引っ掻いたり噛み付いたりする事の無い優しい猫に育った。 (子供の頃から猫を飼う環境で育って来て、引っ掻いたり噛み付いたりしない猫というのはこの猫…
手の平に乗る程だった小さな猫も、3年経ってこのくらい。 普通の猫に比べても小さな身体だ。 毛は柔らかくて、触ると気持ちが良い。 抱いてもかまっても相変わらず大人しく、じっとされるがまま。 猫特有の「じゃれる」と言う事をあまりしない...目で追…
全米オープンを見ていたら、雷中断のあと順延だってさ... そんな朝、最近よく庭を横切って行くボロボロの野良猫が網戸の外に来た。 白い毛は汚れて灰色に近く、あちこちに喧嘩傷があり、痩せていつも悲しそうな目をしたオス猫だ。 何も悪さをしないで、ユ…
40年振りの寒波とやらが通り過ぎて、風さえなければ日溜まりは十分に暖かい。 ひ弱で大人しい柚は、なによりも日溜まりが好きだ。 外に出られないので、網戸越しの空気と景色が彼女の境界。 大人しく、穏やかにそこに居て、背景にとけ込む。 安心するなよ…
本当に大人しい猫だ。 子供時代から今迄の長い猫との付き合いの中で、噛まれず引っ掻かれない猫なんて柚が始めて。 前に飼っていたパトラに引っ掻かれた傷が今でも手に残る妻と娘も、それ以降に新しい傷はついていない。 いつも大人しく、抱かれ触れられるま…
長女がドイツに9日間程出張するので、飼っているネコを預かって欲しいと言って来た。 今は仕事の為に別の場所に住んでいる長女は1匹の猫を飼っていて、夏休みやゴールデンウィーク、年末年始の休みなどで我が家に2日以上滞在する時は、必ずこのネコを連れ…
今日は天気が良くて暖かい...当然、朝から鼻水が出っ放しで、油断すると鼻水・・・鼻をかむ・・・鼻がスッキリ通る・・・たちまち鼻の中がムズ痒くなる・・・くしゃみが出る・・・鼻水がどっと出る...鼻をかむ...以下、繰り返しの無限ループとなる…
今まで飼って来た猫に、こんなに大人しく抱かれている猫はいなかったなあ... ジッと抱いているのは、足が痺れるし結構疲れるもんだけど...寒く冷たい雨が降り続き、北風が吹き抜けている外に比べて、膝の上でこの毛触りを楽しみながら猫を抱いているっ…
10月はゴルフには最高のシーズンだから、行けるだけ行きたいと思っていたのに3回しかラウンド出来なかった。 定期的に来た台風が邪魔をしたのが原因だけど。 そしてもう今日から11月。 少しずつ寒さを感じて行く季節。 ...柚の毛並みがキメの細かさ…
家ネコの柚は基本的に外出禁止。 やっぱり、自由に憧れるネコの性として外の空気の吸える場所が好き。 2階が暑くなると、1階の木陰になって涼しい網戸の前で寝るようになる。 その網戸には色々な訪問者が訪ねてくる。 小鳥の類いは動きが速すぎて柚の感覚…
少し前から、柚が冬の間寝ていた段ボールの箱に再び潜り込むようになった。 もうしばらく前から箱の中は暑すぎるらしくて、出窓のそばの風の通る所に毛布を敷いて、そこで寝ていたのに... 寒い季節にずっと寝ていた段ボールの箱は、流石にかなりくたびれ…
人間だったら「赤目」現象と言われるものなんだけど、柚の目は実に美しい。 金色の目に緑の瞳、と言うんだからこれはもうイラストや絵本の世界の猫だろう。 こんな目を見ていると、古来猫と言うものが「この世とあの世」を生きるもの、とか「妖しい生き物」…
とい言っても、いつもこんな感じ。 まず、カーテンの陰にしっかりと隠れる... 柚にとっては「完全に」隠れたつもりなんだろうけど、大概身体のどこかが見えている。 それでからかうと可哀想なので、大抵の場合「もう見えないよ」と見えていても見えない振…
朝起きてみると、昨日よりはずっと暖かい... 雪は昨晩寝る前に見たときの方が積もっていた。 もう陽射しで枝に積もった雪は殆ど落ちている。 雨戸を開けると、早速柚がベランダに飛び出す...去年もやっちまった「あれ?」と言う驚いた柚の顔。 去年の…
小さな頃から、いつも自分の家には猫がいた。 池袋の官舎にいた頃から、結婚して埼玉県に住んでからも...いつも偶然が作用して捨てられた、あるいは親猫に育てられなかった猫を飼うようになってしまう。 柚は長く生きたパトラの後を継いだ、埼玉に来て3…