ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

あれから7年

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正確には、家に引き取ってから7年と1ヶ月。
兄弟で一番弱くて、餌にも親の世話にもありつけなかった、ぼっちの子猫の「ゆず」。
大人しく、絶対に噛まない引っ掻かない猫のまま、その独特の毛の色で家の中の風景に溶け込んで存在している。
捕まえてひっくり返してお腹を触っても、全くの無抵抗。
顔を手で隠すと両手で抱きついた格好のまま、固く目を閉じてじっとしている。
毛並みは手触りがフェイクファーの様で、お腹の辺りの毛の柔らかさは実に実に気持ちが良い。

この猫は今までに飼っていた猫には全くいなかった(子供の頃から猫は家に居た)タイプで、いくら触ってイタズラしても、絶対に爪を出さず噛みつく様子も無い。
(猫を飼って居て、家の誰も手に引っ?き傷がないなんて、信じられない!)

そのおとなしさで、つい感覚的に「仔猫のまま」のように感じているけれど...猫の7歳というのは人間でいうと44歳相当で、なんと「高齢期の猫」の分類に入ったと言うから驚く。

...猫の一生は短いのだ!(犬はもっと短いそうだけど)
俺たちの人生も、気がついてみれば「あっという間」の速さを切実に感じているんだが、猫や犬達のその生涯はもっともっと短い訳だ。

静かで気ままでマイペース...ひっそりと同居している「見えない猫」ゆず。
その短い一生、大事に付き合ってやるからさ、俺の我儘にも付き合っておくれ。
俺にとっては、お前の毛ざわりやその肉球や佇まいは、仕事の合間の気分転換の最高の「癒し」なんだわさ。

だから、これからも自分の都合だけで勝手に触ってはすぐにほっぽり出す、飼い主の短い時間の気まぐれをどうか大目に見ておくれ。