ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

新年の光の中で

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本当に大人しい猫だ。
子供時代から今迄の長い猫との付き合いの中で、噛まれず引っ掻かれない猫なんて柚が始めて。
前に飼っていたパトラに引っ掻かれた傷が今でも手に残る妻と娘も、それ以降に新しい傷はついていない。

いつも大人しく、抱かれ触れられるままで我慢しているこの猫は、あまり走り回る事もじゃれる事も無く、いつも静かに日向ボッコをしている。
ホワホワの体毛は夏より密集して、少し長くなり、手触りはとても気持ちが良い。
と言っても本人に取ってはあまり断熱効果はないらしく、少し冷えるとがたがたと震えている。
ただ、この正月は気温も高く天気も良いので、気持ち良さそうに目を閉じている姿を見る事が多い。

もう3年あまり経つのに身体は大きくはならず、年末から来ていた腹違いの一つ上の猫に比べて、一回り以上小さい。
長女の連れて来たこの猫に、何故か興味を持って無防備に近付いて行っては「シャーッ!」と唸られて驚いて逃げる事を繰り返す。
敵意をぶつけられるというのは全く予想していないらしく、そんな柚の姿に「これじゃあ、外の世界ではとても生きて行けない」と言うのが全員の感想。

触り放題、抱き放題...決して噛まず、爪を立てない柚。
居る事、触れられる事が、確かに本人の気持ちに関係なく我々に「癒し」を生んでいる。