ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

#イラストレーション

タヌキの話

もう今年も半年を過ぎた...のか。 今年のゴルフのラウンドは5回、大嵐の時の1回以外は全てヒッコリーで遊んでいる。 天気が良くなればまたヒッコリーで遊びたいが、雨がやむと今度は「クソ暑い」夏になっちまうんだよね。 仕事はほぼ毎日ゴルフのイラス…

オバサンは強えなあ...

マスターズで疲れたから、ちょっと別なお話し。 居酒屋で見掛ける「オバサン」たち...総じてそこらに居るオッサンやジーサン達より、元気で陽気で逞しい。 ...オバサン同士で飲みに来て居る人達の話しだが。 まあ、「オバサン」と行っても大体は俺より…

酒が旨い季節に

白玉の歯に染み通る秋の夜の... なんて牧水が歌った季節になった。 (吹く風はもうすっかり涼しくて、夏はもう未練を残しながらも引き返せない遠くに行ってしまった。 終わった恋への未練の様に、いつまでも眩しかった季節にしがみついているのは情け無い…

頭を垂れていたって...

別に負けた訳じゃない。 残暑のきっつい太陽に、顔を背けて疲れ果ててはいるんだけどね。 あれだけ大きく風を受けていた葉だって、もうすっかり枯れて萎んでしまったけれど。 でもまだまだ気持ちだけは、大地に根を踏ん張って、ぶっとい茎で胸を張ろうとして…

立秋を過ぎて...

暦の上では8月7日が立秋。 これは中国から伝わった二十四節気の一つで、「秋に入る日」の意味。 体感的には「これから本物の真夏の日が続く」のに「もう秋」とは違和感があるけど...そもそもこの二十四節気というのは中国の季節に合わせたものなので、…

ガード下のセッション

「音楽」と言うものに、昔からコンプレックスを持っている。 聞くことは好きなのに、歌えない演奏出来ない楽譜や音楽の理屈や意味が分からない。 それに絵やイラストと違って、前にいる人に直接自分の表現したいものを訴えることが出来る。 「人前であんな風…

世間じゃあ、「苦労する程味が出る」なんて言うけれど...ありゃあどうなんだろうね。 オレなんか貧乏人の出だから(自慢じゃないが今だって貧乏人だ!)判るんだけど、苦労ってのは良い味になるとは絶対に限らないんだよね。 今迄知り合って来た人間のう…

あたしは...男に負けないよ!

向こうの4人席から聞こえた言葉。 着慣れたスーツ、細くはない体格で、しっかりと黒髪を肩迄伸ばした女性が笑っておりました。 仕事も酒も、あたしは男に負けないよ。 高笑いしつつジョッキを飲み干す姿には、しっかり女性の魅力もありました。 もちろんそ…

春はあっという間に

もう、梅雨入りの声が聞こえて来るんだなあ... 一番心地よい季節なんて言う5月が、あっという間に過ぎて行く。 時が駆け足で過ぎて行くのは、十分判っているはずなのに...結局、すり抜けて行く時間を捕まえようなんて事が出来るはずも無いって事を、…

酒が旨けりゃ

とりあえず、幸せ。 「つるべ」にて、ダッファさんと一杯。 つるべのマスターに「おまかせ」の酒コース。 一杯目に、あの竹葉と同じ旨さを感じる「閃」。 そこから2杯目、3杯目、...4杯目、5杯目...(笑)。 摘みは酒に合うようにと刺身を揃えてい…

傷心

退院して来た。 柚は大人しくて可愛いと、獣医がいつも言ってくれるそうだ。 ケージの中でも、騒ぎもせずに隅の方でじっとうずくまっていた、と。 朝から気になってしょうがなかった娘が、迎えに行って連れて来た。 帰って来た柚は、元気がなく、食欲もない…

別れと・・・

夜が来るから朝が来る 冬が来るから春が来る 別れがあるからまた逢える ちっぽけな慰めかもしれないけれど 同じではいられない世界は 変わると思うから救いもある 忘れた方がいい事もあれば 覚えていた方がいい事もある 人それぞれだし 事情もそれぞれ いや…

遠い海

毎年のキャンプも今はない 長い夏休みも今はない 遠い海と遠い空 夏休みの情景は思い出の中にしか残っていない 海辺の笑い声は 記憶の中から聞こえて来るだけ 海を吹く風は ここまで届いて来てくれない (ブログ「人・酒・旅」より)

別れの話

とある 一世を風靡したゴルファーの 別れのニュースを聞いた 人は誰も 若く華やいだ時を過ぎ 一緒に老いて行くものだとしても あまりに華やかな一つの時代を持った男の その後の人生を悼む しかし 彼の表した「明るさ」は それを見た事のある者全てに 光を分…

いつだって

こんなはずじゃあなかった できるはずだった 練習もしたし いいイメージだって あったんだし 心も折れなくなったんだし 諦めない 我慢する 粘る 耐える ああそれなのに それなのに (ブログ「人・酒.旅」より)

変わるものと変わらないもの

人はどこからかやって来て わずかな時間だけ生きた後 間もなくどこかに去って行く 砂丘には そこにいた人の名残のリヤカーが朽ち果てて ボロボロになって佇んでいる その向こうに見える海は 思い出す限り変わらずに 空を映して青く輝く 俺も一瞬で年を取り …

やせ我慢とから元気

意志が弱くて 勇気もなくて 決断力もなく 意気地がなくて 根性なんか当然なくて 肝が据わるなんて縁がない かっこが悪くて 頭も悪くて顔も悪い 愛嬌もなければ 愛想も無い 機転も効かずに 知恵も無い 無い無い尽くしの 俺たちが やっと絞り出せるのが やせ我…

結局ね

良かったのか 悪かったのか 長い時間が経つと そんなに変わりはなかったと 思えるようになるみたい ただね その過ぎて行く時間が 長すぎると感じるのか あっという間と感じるのか それが問題なんだけどね (ブログ「人・酒・旅」より)

二月の風

二月の冬の風が 背中から自分を吹き抜ける 汚れたものを自分の中から吹き飛ばすように 身体を風が吹き抜ける もうすぐ春だ なんて浮かれているんじゃない もう二月か なんて焦っているんじゃない お前の冬をしっかり生きろ なんて 冷たい風が言っている (「…

冷たい風の下

川からの水は、海を前にして まるで戸惑っているように勢いを緩める 海からの水は、好奇心のかたまりのように 異質な世界へと入り込もうとする 混乱する流れの上で、川しか走れない川船が 繋がれているロープを振り解いて、 海へ出たいともがいているように…

クリスマス・イブ

別にクリスチャンでもないし、かといって仏教徒でもないし... あえて言えば、自分が畏怖を感じる全てのものに神がいる、とでも言うのが自分の「宗教心」か。 海でも、山でも、大木でも、川でも滝でも、古い人工物にでさえ、何かしらの精霊が住む(住んで…

背中伸ばして

ひでえ世の中だ 真面目に働いてるもんが報われなくて 要領が良くて口先ばっかりの奴が楽をする 長い時間かけて鍛えた技術は あっという間にいらなくなって 欲の隙間を見つけた奴が 指一本で大金持ちだ 昔だったら 「お天道様が許さねえ」奴らが 大手を振って…

「ゆうかり」と「竹葉」

ずいぶん長い時間日本酒を飲んで来たけれど、自分の中で一番旨いと感じる日本酒は石川県能登の「竹葉」という酒だ。 まだ若かった20代の頃に、酒好きの年上の編集者に教えてもらって以来そう思っている。 一時期は酒蔵からケースで取り寄せて飲んでいた。 …

一年

もう12月か.. 毎年毎年 同じ言葉を呟く 止まれ という言葉は勿論 せめて、ゆっくり なんて言葉だって聞いてくれやしない どっちみち一年は急ぎ足で過ぎて行く だから どうせ過ぎて行く一年ならば 悲しんで置いていかれるよりも 楽しんですがりついてみよ…

後悔なんか

向日葵は、夏の花。 今はあちこちで「2万本の向日葵が!」とか「10万本の向日葵の迷路!」だとか宣伝されて、観光名所となっている向日葵畑も多い。 ...しかし、正直「向日葵畑の無数に咲く向日葵」の花は、自分の「ひまわり」のイメージとは違ってい…

思い出の夏

海からの風 揺れる麦わら帽子 娘達の麦わら帽子は、何時も結局濡れてしまって ロープに吊るされている 麦わら帽子が、洗濯物用の紐にぶら下がっている頃は 娘達は昼寝の時間か読書の時間 タープの下の日陰のベッドで、それぞれ思い思いに時間を過ごす 目の前…

緑の遊技場

緑の遊技場 緑の遊園地 緑の競技場 緑の闘技場 緑の散歩道 緑の夢舞台 緑の散策路 緑の... 前夜の眠れない興奮と 自信と不安 肯定と否定 ティーグラウンドでの高揚 グリーンを降りる時の落胆 無謀な挑戦と根拠のない楽観 悲しみの失望と自己嫌悪の後悔 あ…

そんな時も...

いろいろあるだろう 俺は 慰める言葉も 励ます言葉も 持っていないから まあ、飲もう そんな時も あるさ それだけの ことさ (ブログ「人・酒・旅」より)

夕陽よ急ぐな

夕陽は海に落ちかけて 空は水色に透けて来て 長い一日だったんだ 燃え上がって燃え尽きて もうすぐ沈むのは知っている だから どうかそんなに急がないでくれ ソンナニイソガナイデクレ (ブログ「人・酒・旅」より)

歩き疲れて

ほんのちょっと 疲れて来てるんだ すこしだけ 休ませてくれないか 長い間歩き続けて どこまで行こうとしたのか どこまで行けると思ったのか もう忘れてしまったけど... なあ 少し休んだら また歩き出すからさ (ブログ「人・酒・旅」より)