拾われた時には、300グラムあるかないかという体重だった猫は、やっと400グラムに届こうか、という体重になった。
それでも生後1ヶ月半から2ヶ月のの子猫としては、軽過ぎるそうだ。
十分に親から餌を貰えなかった猫は、人間にすがる事でしか食べられなかったためか、人を恐れない。
獣医に連れて行って、注射を打ち抗生物質を与える事で、鼻水も治まり元気になって食欲が凄い。
それとともに、ようやく猫らしい素早い動きが出来るようになった。
家に来た当初は、動くものを見ても追いかけようともしなかったのに、今じゃあ家中探検して回り、動くものを見るとどこまでも追いかける。
まだ、勢いがつくと止まりきれずに壁に激突したりする。
しかし体重が軽いので、笑ってしまうくらいとんでもない動きをする。
今までも猫と長く暮らして来たが、子猫の時代は本当に短いので、改めてその可愛さに笑ってしまう。
以前の猫も子猫の時にはそうだった、と思い出される。
そのかわり悪戯好きになって、あちこちで騒動を引き起こすようにもなってきた。
...確かに以前の猫も、19年前にはそうだったっけ。
子猫の名前は、娘が「柚子」(ゆず)と名付けた。
似合うのか似合わないのか...良くわからないなあ。