柚が家に来てから半年になる。
手のひらに乗るようなサイズで連れて来られたのが、去年の10月のはじめ。
左の写真の柚は昨年10月4日に撮ったもの。
がりがりに痩せて小さく、満足に真っすぐ歩けなかった。
野良の母猫から生まれた3匹のうち、この猫だけ育ちが遅れて小さく、他の猫の動きについて行けなかったと言う。
そのままでは間もなく死んでしまうだろうと、娘が拾って連れて来た。
自分の体の弱さのせいか、人間を恐れることはなく、むしろ人間に頼り切りになる子猫だった。
が、可愛い子猫の時期はあっという間に過ぎて行く。
動きや性格は十分子猫のままだけど...ふと見た時に、「ああ、大きくなったなあ」と思ってしまう。
相変わらず、その灰色が主体の体の色は目につき難く、薄暗がりにいるとつい見えずに蹴飛ばしたり、踏みそうになったり...本当にこの猫はステルス性能が高い。
性格は、いたずら者の部分と、ちょっと抜けているアホ猫の部分が半々。
時々、想像もつかない馬鹿なことをする。
例えば、高い所で寝ていて、伸びをした途端に落っこちたり...
自信満々で飛びついたものに、手足が滑ってひっくり返ったり...
驚かすと、逃げ回ったあげくに、頭だけ狭い所に突っ込んで隠れたつもりになっていたり...
「ひょっとすると柚って、アホじゃない?」なんて。
すました顔は、凄く知性的に見えるんだけど...