ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

全英オープンが終わって...

イメージ 1

4月の「花の盛りのマスターズ」から、あの騒々しい「虎吼えまくる全米オープン」、そして昨日「風に散った中年の星」の全英オープンが終わって、なんだか気分的に今は「祭りのあと」。
もうゴルフシーズンも終わりになってきたような気さえする。
残っている「メジャー」と言われる「全米プロ」は、かってあのジョン・デイリーの衝撃的な登場以外、何とも影の薄いメジャーだし。
...昨日終わった全英オープンで、何回かカメラがあのジャン・バンデヴェルデの姿を捉えていた。
なんでも、マンデーから勝ち上がって参加しているとか。
日本のプロ達と違って、ちゃんと予選も通って14オーバー、19位タイでフィニッシュしていた。
何年も前の、あの歴史に残る大転落は、見ていた俺たちにとっても胸が痛む「敗れ去る」男の姿だった。
前日まではすべてのショットとパットが噛み合い、これこそが「ゴルフの神様に愛された男の姿」と世界中のゴルファーの目に映っていた。
特に共有グリーンの端から端まで...つまり別なホールのグリーン部分までオーバーした数十ヤードのパットを入れたとき...俺も「今年勝つのはこの男だ」と確信した。
...しかし、あの最終ホールの、いつもの自分の姿を見ているような悲しみの大叩き...その後のプレーオフで負けたとき、誰もがこの男にはもう再びこの舞台に立つ気力は残っていないだろうと思った。
...それがまだ、戦っていた...ロイヤルバークデールをプレーしていた。
どうなんだろ...長い時間が経って、あのときの71ホールのプレーは本当に神懸かりで、もう再びゴルフの神様が彼にあの様に微笑むことはないって、(例え最終72ホール目で手酷い裏切りをしたにしても)十分理解したんじゃなかったのか。
今年はプレーぶりはテレビには映らなかったけど、詰まってしまったホールでの待ち姿が映っていた。
悪びれずに、まだ戦う男の目をして。
彼のプレーに、特別な飛距離や、特別なショットの切れや、その他何か特別なきらめきを見つけることは出来ない,,,正直メジャーで勝つことは難しいだろう...でも、また気まぐれなゴルフの神様の助けを得てでも、いつか勝って欲しいなあ...
どんな手酷い敗北の後だって、諦めずに戦い続ければいつか「夢は叶う」って、みんなに見せて欲しいなあ。
あいつが優勝カップを手にしたら、見ている俺もきっと泣くだろなあ...