ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

2019年全英オープン4日目

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50年ぶり以上の開催。
60年ぶり以上の地元優勝。

幸せなゴルファーが一人居た、という伝説が作られたわけだ。
マキロイもクラークもハミルトンも、こうなりたかったんだろうに。
シェーン・ローリーという男は、4日前まで「普通の強い(かもしれない)プロゴルファー」だったのに、この日ゴルフ史上に残る伝説の名プレーヤーとなった。

今までも、それまであまり評判にならなかったゴルファーが、「たまたま」メジャーに勝ってしまう事が何回かあった。
例えば全英オープンならポール・ローリー、ベン・カーチス、トッド・ハミルトン、スチュアート・シンク...
マスターズなら、チャール・シュワルツエル、トレバー・イメルマン、ダニー・ウィレット、パトリック・リード...
もちろん彼らはその後も強豪プロとして、何度も優勝し優勝争いを重ねているのだが、彼らに俺は「メジャーチャンピオン」の強豪というオーラを感じないのだ。
もちろん俺の偏見なんだが、彼らは「ゴルフの神様の気まぐれで勝っちまった」運のいいゴルファー、としか見えない。
だからメジャーはその1回だけしか獲れない...と。

俺は「勝つべくして勝った」というイメージを残してこそ、本物のゴルフ史に残る強豪だと思っている。
今回のシェーン・ローリーには、そんなオーラがあるように感じられる...この男はまだ何回かメジャーに勝てるんじゃないか、と。

今流行りの「アスレチックゴルファー」とはかけ離れた体形。
かなり個性的な「球を操る」スイング。
柔らかなアプローチとパット。
何かジョン・デイリーやクレイグ・スタドラーに通じる「破天荒さと繊細さ」を感じるのに(腹のせいか?(笑))、彼等よりずっと静かなプレーぶりは実に面白い。



で、今年のメジャーは終わり。
世間での話題は盛り上がらないなあ。

これから本物の「暑い」夏が来るとまたゴルフはお休み状態になる訳だし、この2ヶ月の間の自分の楽しみのゴルフを考えなくちゃね。