ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

2012年全米オープン最終日

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見ていて疲れる。
ひたすら地味な展開に、眠くなる。

ゴルフ自体は、世界最高の技術を持ったゴルファー達が、頭と身体を限界まで使ってコースを攻略する高度なものであることは間違いないんだけれど。

いい所に打って行っても、深いラフに入る。
ちゃんと狙い所に落ちたのに、ボールは何処までも転がり、グリーンをオーバーする。
わずか1メートル程のパットを、名手達が次々に外す。
ガッツポーズは、バーディーやイーグルを穫った時よりも、やっとのことでパーをセーブした時の方がよく出る。

例えば深いラフや、バンカー、硬いグリーンなどは、全英オープンと違いはないのかもしれないけれど、全英オープンの開催コースが元からある「自然」を元に難しくなっているの比べて、全米オープンの開催コースの難しさは「人為的」に難しくしているのが判って、何となく悪意のようなものまで感じて見ていて疲れてしまう。

全英オープンのプレーヤーが自然と闘う「強者達」のイメージなのに対し、全米オープンのプレーヤー達は悪意に耐える「犠牲者」のように見える。

だから全英オープンのコースは「いつかプレーしてみたい」と思うのに対し、全米オープンのコースは「あんなとこでプレーするのまっぴらだ」と思ってしまう。

そんな全米オープンの優勝者は、ツア-3勝で最終組から3組前でスタートしたW・シンプソン。
全米オープンによくある、クラブハウスリーダーでの上位が自滅しての優勝だ。
昨年のマキロイのスコアがおかしいので、これがいつもの全米オープンの優勝スコア。
きっと責任者は、この優勝スコアにホッとしているんだろうなあ。

...マクドゥェルは、パターヘッドに噛みつきフューリクはウェッジのシャフトに噛みつく。
やっとバーディーが来たガルシアが怒り出す。
果てしなくバーディーパットを外し続けたエルスが、遂に疲れてパーパットを外す。

そんな気持ちが良く判るゴルフだった...けれども、最終組の二人はプレーが遅い。
特にフューリクは、パットの時に必ず一度構えを決めてからまた全部をやり直す...あれでは時間がかかるなあ、と思わせる...最後にスロープレーの注意が入ったそうだけど。
こんなことも優勝を逃がした原因かもしれない。

あ~あ、今年の全米オープン、ひたすら「辛いゴルフだろうなあ」と見えてしまって、ストレスが溜まったなあ。


さあ、次は全英オープン
真の世界一のゴルファーの出現を、期待して楽しもう。