ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

新ルール...なんとまあ!、って話

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ゴルフプレーのシンプル化とスピードアップを目指して改定された新ルール。
パーゴルフの特集でそのルール解説のイラストまで描いた俺だが、なんとそんな時には思いもしなかった事態が多発して居るという情報が...


その思いもかけなかった影響は(他にもあるらしいが)、あのグリーン上での「パットをする時にピンを抜かなくても良い」という奴が一番の原因になっているんだとか。

つまり、俺がイラストを描いた時点では「例えば二人でラウンドしている時なんかに、いちいち遠くから歩いて来てピンを抜いてまた戻ってパットを打つ...あるいはピンを交代で持ってもらって行ったり来たり」なんてことに無駄な時間をかけるのはやめよう、ってのがこのルールの目的だと思っていた。
実際に自分が奥さんと二人で回る時なんかはピンをそのままにプレーすることが多かったから、「これは確かに時間短縮になる」と感じていたのだが...

なんと、実際のプレーではこのルールの方がずっと時間がかかってしまう、という事態がたくさん出て来た!
それは、「ピンを抜かなくてもパットを打って良い」じゃなくて、「ピンをわざわざ立ててパットを打ちたい」なんていう人が、想像以上に多かったかららしい。
その「ピンを立てたがる一人」に理由を聞いたら、「そもそもショートパットが苦手だったので、ピンを立てた方が安心して打てる」んだとか!
そうなると4人パーティーなんかでは、ピンが無い方がいい人とピンを立てた方が良いという人とで、パットの度にピンを立てたり抜いたりで面倒くさくてしょうがないだろう。
おまけにピンを立てたままパットを打ちたい人は、どちらかと言うとショートパットになるほどピンを立てたがる...つまり、今までだったら普通に「お先に」とかしてピンを抜いたままで打っていたのに、これからはカップの側に行くほどピンを立てて欲しがるなんてのが当たり前になるって訳。
...これじゃあ確かに今まで以上に手間と時間がかかる筈だ。

良かれと思ってルールを変えたんだろうけど、このルールで本当にスピードアップになるのかねえ...
おまけにこのルール改定のもう一つの前提条件「ゴルファーが誠実であること」ってのがまた怪しい。

なんつったって「罰打を覚悟すれば、動いているボールを止めても構わない」なんて奴が、トッププロに大勢いるんだから...「奴らの誠実」ってのが何なんだか、俺にはさっぱりわからない。