ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

タイガー復活?

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タイガーが久しぶりに優勝争いをした。
バルスパー選手権最終日、5年ぶりの優勝を目指したが1打及ばずの2位。
ショット・パットの調子は戻って来たようだが、どうだろうか?

まだまだ多いタイガーファンにとっては、まさに「春の訪れ」となっただろうけれど...タイガーが本当に調子が戻って来たかは、4月のマスターズを見るまではわからない。
メジャーであのアプローチイップスは出ないか?
ここ一番でのフルスイングをした時に、体の部品は大丈夫か?
感覚としては随分ベテランのように感じてしまうけど、彼はまだ「たったの43歳!」。
パーシモンの時代だったら、今まさに脂の乗り切った年齢なのだ。
とはいえ、「ジャックイズバック!」で盛り上がった、ジャック・ニクラスの最後のマスターズ優勝の年齢は46歳。
レギュラーツアーでの活躍の「晩年」とはいえる年齢だ。

腹の突き出た選手の多かったアメリカのツアーに、トレーニングで作り上げたアスリート体型と恵まれた大きな体で、圧倒的な飛距離を武器に君臨したタイガー・ウッズ
あれから20年が過ぎて、タイガー自身が「自分はデビューした頃はツアー屈指の高身長だったけど、今じゃ体は小さい方だ」なんて言うほど、鍛え上げた大きな体の選手がツアーに増えている。
それと同時に3wでも誰も敵わなかった飛距離が、今じゃほぼ平均的な飛距離と言われるまでに、他の選手の飛距離が伸びた。
(腹の出た選手はすっかり減って、そうした選手が逆に人気者になっている。)

タイガーのコースでの応援団の酷さは別として、一時代を築いた「帝王」としてのタイガーのファンはまだまだ全世界に多い。
そうした一般ゴルファーのファンにとって、今年のツアーはタイガーの活躍に注目し、彼の動向に一喜一憂する楽しい一年となる事だろう。
 
今じゃ「アンチ」の俺としても、復活したタイガーに途中でリタイアだけはして欲しくない。
願わくば全てのメジャーで優勝争いを演じ、素晴らしい敗者となって頂きたい。
実績と伝説を作ってきた「時代のヒーロー」が、つまらん女や故障でのゴルフ以外の事が原因で、ゴルフ史に何も残さず消えて行くなんて許せない。
彼には、後を継ぐヒーローたちとの名勝負を残す義務があるし、まだまだその力はあると俺は思っている。
俺的には、タイガーがしっかりしないから、今のツアーが有象無象が入り乱れての乱世になっているのだ。
確かに優秀な若いゴルファーたちが増えているけれど、その誰もが「強い」タイガーを真っ向から倒して、「時代を継ぐ者」としてその栄光の勲章を受けていない。
だから、みんな何処か半端に感じるのだ。

俺は捻くれているから、今年のメジャーでタイガー討伐を誰が成し遂げるかに、一番注目している。
強いタイガーを一騎打ちで倒した者こそ、次の時代の「帝王」の名が相応しい。

逆に言えば、それだけタイガーが本格的に復活することを期待しているんだが。