ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

アイアンの移り変わり

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今あるアイアンヘッドを並べてみると、こんな感じ。
歴史的な古さから言うと、左からヒッコリーシャフトクラブ、クラシック(アイアンはスポルディングウッドはマグレガー時代の)アイアン、マッスルバック&ハーフキャビティープロモデルアイアン、キャビティヘッドカーボンシャフトアイアンとなるんだろう。
しかし、使っていた順で言うと一番古いのは黒トップだけど、一番新しいのはヒッコリーシャフトアイアン。

競技をやっていた時代に使っていたのはマッスルバックのミズノやダンロップ、ダイワのプロモデルで、ダイナミックゴールドのS400やS200やX100のシャフト。
勿論感触が好きだったけれど、半分は対抗心と見栄でもあった。
競技で相手のバッグを見た時に、難しいと言う評判のクラブを使っていると「こいつ、出来るな」とか「やるな」なんて思い、易しい評判のクラブや流行のクラブだと「こいつはチョロいな」なんて、浅はかにも感じていた時代があった。
意地でも易しいアイアンなんて使わない、なんて下らない事を40代になる頃までは思っていた。

50代になる頃、あちこち怪我をしたり故障したり...仕事も忙しくなって練習する時間も取れず、薄いプロモデルアイアンに硬い重いスチールシャフトじゃろくな球が打てなくなった。
で、アイアンの変遷が始まり、ピンアイ2から始まってクリーブランドのVASアイアンやらキャロウェイのキャビティーアイアンやら...「科学的」と能書きに書いてあるものを片っ端から試してみた。
どれもある意味で凄く良かったが、「ゴルフやる楽しみ」の一部が消されてしまう様な感覚が残った。
なので結局最近迄使っていたのは、クリーブランドのハーフキャビティーTA3アイアンにダイナミックゴールドS200をつけたクラブだった。
が、それもあのクラブ規制で違反クラブと言われて、ミズノのアイアンに変えたのだが...競技自体に今では参加する事も無くなって、そんなクラブを使う事も少なくなった。

そんなおりに、ふと使ってみてゴルフの「打つ楽しみ」に再び目覚めさせられたのがヒッコリーシャフトの超古物骨董アイアン。
棒切れ振り回して地面のボールを打つ原点の「楽しみ」が蘇った様な気がして、最近は殆どこれで遊んでいる。
ただ、古いものなので今の硬く重い2ピース・3ピースボールではすぐに壊れてしまう...その為に古い糸巻きボールを手に入れてそれで遊ぶ必要がある(新しいボールも売ってはいるが、1個1000円もするのでこれで遊ぶのはあほらしい)。

右にあるファットシャフトアイアンは、ネックがヒッコリーシャフトと同じ様に太くなっているので、その「挙動がヒッコリーシャフトに近い」と言うので手に入れたもの。
確かに他のシャフトよりはヒッコリーシャフトに近いとは言えるけど...とても「同じようなもの」とは言い難い。
が、それでも「悪天候のときなんかはヒッコリーのつもりで使えるかな」と言う事で、一年に一度くらい使っている...ヘッドが普通のつまらないキャビティーヘッドなのが酷く残念な奴。

こうしてみると、まさに「馬鹿は馬鹿なりに」ゴルフの打つ楽しみを追求して来たんだな、と笑ってしまう。

その結果が、なにしろ飛ばない・思い切り打てない・一本一本バラバラ・壊れたらおしまい...のヒッコリークラブに落ち着いたんだから、ゴルフってのは面白い。
とても頭の固いヤツらの一般論の屁理屈じゃ収まらないのが、面白い。