ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

オールドオーチャードGCでヒッコリーラウンド

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最高の天気で、最高のメンバーとの楽しいラウンドでした。

10年以上不整脈に悩まされ、昨年から酷い発作が度々起こる様になり、飲み続けていた薬では抑えられない様になった時に、ネットで良い治療法を探していて「カテーテルアブレーション手術」と言うのを見つけた。
成功率が高く再発も少ない手術で、身体を切るのではなくカテーテルを使うので手術後の身体への負担やその後の影響が少ないと言う、願ってもない治療法。
酒を飲んでもゴルフをしても、あるいはちょっと寝不足になった時にも、すぐに胸に違和感が起きて心臓辺りがフワフワと気持ち悪くなる様な感覚になり、脈を測ると全くバラバラな鼓動になっている...それで意識を失ったり何か起きる訳ではないけれど、なんだか不安感だけが増して来て、酒も不味くなりゴルフの集中力も全く無くなる。
実際に考えてみるとこの酷い発作を初めて経験した10数年前から、18ホール集中力を続けてラウンドした事はないような気がする。
競技ゴルフ中もこれを感じ始めると、スコアよりも脈の乱れがこれ以上悪化しない様に無難にホールアウトする事だけを考えて、本当に「適当」にショットして流して行く様になってしまった。
そんなに不整脈に怯えているつもりはなかったはずなのに、結局自分で思っているよりも「命の不安」に怯えていたのかもしれない。

「よし、もう決めた! カテーテルアブレーション手術を受ける!」
と言う結論に達したあと、すぐに行動に移ろうとしたが...「あれ? どこでどういう風に手術を受ければ良いんだ?」
3ヶ月に一度受け続けている市立病院の検診は、何年か毎に担当の医師は変わる。
前回迄の魅力的で可愛い信頼の出来る女性の担当医は、丁度この時期に交代となってしまった。
次の検診迄2ヶ月程を待つつもりはなかったので、色々な事を考えたが結局良い情報は判らなかったし、知り合いに医療関係の人はいなかった(以前は詳しい人もいたけれど)ので、藁をも掴むつもりでこのブログにSOSを書いた。
正直、良い反応は期待していなかった。
そこにコメントを頂いたのが、今回ゴルフにご一緒して頂いたK先生。
今回初めてお会いした時にお聞きしたが、「ブログの読者として、私が書かなくてはいけないと感じた」そうだ。
K先生は、私の今住んでいる所に近い病院でカテーテルアブレーション手術の「名医」とされている先生を紹介して下さり、病院名と医師名を教えて頂くと共に、K先生自らこの名医の方にメール迄して頂いて、その後の手術迄の流れが非常に上手く行く原動力となって下さった。
まさに今回のカテーテルアブレーション手術が上手く行く上での、恩人と言える方がK先生。
ゴルフが趣味との事でご一緒する機会を探していたが、なにより多忙な医師と言う仕事...K先生も都内でカテーテルアブレーション手術を担当していて、なかなか私がご一緒する時間を作って頂くのは難しかったけれど、「10月5日」と随分前から予定を決めて時間を調整して頂いた。

せっかくご一緒するので、何か私でなければ出来ない楽しみを考えていたのだが...まあ、無理矢理に「滅多に味わえない変態ゴルフの世界」を味わって頂くか、てな悪戯心付きの「ヒッコリーゴルフ」をプレーする事になったのが昨日。

ご一緒して頂いたのが、私が一本のヒッコリークラブを打たせた事を切っ掛けに、この世界に嵌り込んで今や第一人者となってしまった「シゲウッドソン」氏。
彼は本業は吉祥寺のアーティスチックペイントの店の若き専務であり、若く渋いハンサムボーイで、実にオールドヒッコリーゴルフのファッションがよく似合う。
革製のキャディーバッグまで自分で作り、ヒッコリークラブで豪快なゴルフをする快男児。( https://ameblo.jp/shigewoodson  )
そしてもう一人の方が、最近の私の飲み仲間の一人ダッファ氏...と行っても彼の好みは、とても正規の酒飲みとは言えぬ女子供並みの変人スタイルなんだけど(甘口好みの魚卵青魚がダメのポテト好き、だと)。
氏素性は、実は優秀な頭脳と能力を持つエリート銀行員で、いくつもの銀行を渡り歩き(潰したとも言われている)細身の長身とロマンスグレーの姿で女性にもモテているとの噂を聞く。
e-bayなどでヒッコリーやクラシッククラブを収集し、関西にも収集仲間が多い...集めたクラブは私が集めたものより高価なものばかりで、歴史的に貴重なものが多いとかの言わば趣味人ゴルファー。( http://blog.goo.ne.jp/williepark   )

不思議なものだ。
K先生とのつながりもネットのブログからだし、シゲウッドソン氏も初めの出会いはブログ関係でのゴルフからだし、ダッファ氏もブログからのお付き合い。
虚実相見えるネットの世界からでも、こうした「本来だったら出会う事がなかった」人間達の本物の出会いが生まれる事が実際にあるのだ。
そして昨日であった人達に共通して「ゴルフ」があった事に感謝する。
ただ会えたとしてもその人柄に馴染むのには時間がかかるが、ゴルフを一日プレーする事で多分相当な日数付き合った以上にその人柄を理解出来た事と思う。
そして、「またご一緒に遊びましょう」と感じられたら、これからも良い付き合いが出来る様に思う。
これはゴルフだからあり得る、「一緒にプレーした時間」が作りだしてくれた賜物。

昨日の時間は「ゴルフ」のおかげと感謝する。

興奮した所為か、前夜祭の車中泊では完全に寝不足だったけど、全く不整脈は出なかった。


(珍プレー・好プレー続出の「ヒッコリーゴルフ」は後日アップします)