ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

カテーテルアブレーション手術後3年...の状況

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1993年頃から、頻繁に不整脈を感じるようになった。
1995年に、寝不足プラスゴルフによって初めての大きな発作に襲われた。
ゴルフのプレー中に始まった不整脈がどんどん酷くなり、あまりの違和感にプレーを中止して家に帰り救急病院に行った。
その時は、同伴競技者に脈を診てもらうと、顔色を青くして「大丈夫なんですか!救急車を呼びましょうか!」と言われ、病院では心電図を取るための電子音があまりに滅茶苦茶なので「他の患者さんが不安になるので音を消します」と言われた。

それからはずっと市立病院に通院を続け、定期的に薬を飲むようになった。
しかし、ちょっと急に動いたり、ちょっと寝不足になっただけで脈は簡単に飛び、無理するとすぐに脈は滅茶苦茶になった。
長い時間の間に、ゴルフを真剣にプレーするとか、急な仕事で無理をするとかいう事も全く出来なくなっていた。
(近年では、薬を飲んでいても、駅の階段を上がっただけで普通に不整脈になった。)

そこでネットでいろいろ調べて、不整脈の治療にはこれしかないという「カテーテルアブレーション手術」の存在を知り、この手術を受けることを決心した。
しかし、そう決めてはみても、「じゃあ、どこでどう手術を受ければいい?」という「情報」も「アテ」も「コネ」もないという事実に直面して途方にくれた。
そこで、無駄な事だろうと思いはしたが、自分のこのブログ上で「カテーテルアブレーションの手術を受けたいのだが、どこの病院で誰に手術してもらえばいいんだろう? 誰か教えていただけませんか?」と助けを求めた。
この助けを求めた記事に、なんと二人の本物の医者の方々「TAKE」さんと「ゴルフ好きのヘボドクター」さんと「ブラックジャック」さんという読者の方から情報をいただいた。
有り難かった...全くの真っ暗闇に、急に光が何本も見えたような気持ちだった。

特に本物の循環器の医師で、ご自分でもカテーテル手術をしていらっしゃるTAKEさんに色々と相談に乗っていただいた結果、TAKEさんの教えてくれたD大学のN先生を紹介いただいて(獨協大学越谷病院の中原先生ね)、手術していただくことになり、3年前の5月15日に手術となった。
手術はうまく行き、その後も中原先生に相談しながら普通の生活が送れるようになった...それは、ちょっと無理すると脈が乱れるのを感じる生活が長く続いたせいか、自分が思い切り動くことをいつの間にかしなくなっていた事に改めて驚く生活だった。
そして、納豆を15年ぶりくらいに食べる事が出来るようになったのも感激だった。

その後は滅多に脈の乱れを感じなくなったが、昨年夏の初めの熱帯夜の後、久しぶりの大きな乱れの発作が起きた。
ほぼ1日続いた脈の乱れに「ああ、アブレーション手術も失敗だったか」なんてガッカリして、「また再手術か?」と中原先生に診てもらった時に、「手術はうまくいってますよ?」という会話の中で自分の思い違いに気がついた。
俺はなんと「手術が成功したら、あの自分が一番元気だった20代の心臓に戻る」ような気がしていたのだ。
少し考えりゃわかることだが、他の部分が70歳なのに心臓だけ20代に戻るなんて考える方がおかしいのだ...心臓がちゃんとしたら、それは「70歳の健康な心臓に戻った」ということなのだ。
20代のつもりでいれば、そりゃ心臓にも無理が来るのが当たり前(笑)。

その時の発作も、夜の最低気温が30度近いのに、俺は扇風機もクーラーも無しで寝ていたのだから、朝には汗だくで水分欠乏と熱でほぼ熱中症になっていたのだ...心臓だって乱れるさ。
その後、そのことに気をつけていて、2度と強い発作は起きてはいない。

手術後3年経って、俺は血圧と中性脂肪の薬を飲んでいるだけ。
不整脈の薬を飲まなくても、血液をサラサラにする薬を飲まなくても、普通の晩酌を毎日しても、多少寝不足でゴルフをしても、仕事が詰まって深夜まで仕事をしていても...多少晩酌と運動不足で太りつつあるけど、70歳にしては元気に生きている。

今病気のうちの奥さんのためにも、もう少し人生を楽しむためにも、平均寿命までは元気に生きるつもりだ。
こうした時間を作っていただいた、TAKE さん、中原先生、他に情報をくれたゴルフ好きヘボドクターさん、ブラックジャックさん、本当にありがとうございました。

おかげさまで、今、心臓には全く不調を感じてはいません。