ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

ヒッコリーラウンドの雑感(オールドオーチャードGC)

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オールドオーチャードGCでヒッコリーゴルフをすると決めた時、恐らく誰も100を切れないだろうと予想はしていた。
コースの難しさと長さから、古いヒッコリークラブではいいスコアは望めないだろうけれど、ヒッコリーゴルフにはここが一番「似合う」と思っていた。

自分用には百年もののウッド3本、アイアン4本とパターを用意していた。
カテーテルアブレーションの件でお世話になったK先生用には、現代物のヒッコリークラブでウッド2本とアイアン4本とパター(これは合わなかったのですぐに普段使っているパターに変更)を用意し、大事なウッドを練習場で折ってしまったダッファさんには、彼が使えそうなヒッコリーウッドを2本用意しておいた。
それにダンロップ65を中心に糸巻きスモールボールを30個程用意して、ラウンドをゆっくり楽しめる様に準備した。
当日、天気は秋晴れで最高気温20度程、コースの状態も悪くなく、実に楽しいラウンドが出来た。


普段の自分の道具では多分全く違うゴルフをするんだろうけれど、4人それぞれヒッコリークラブでのゴルフには特徴が出て面白かった。
生まれて初めてヒッコリークラブを打ったと言うK先生は、意外に上手くヒッコリークラブを使いこなす。
きちんとクラブを上から入れるスイングが出来ているので、ヒッコリーシャフトであってもきちんとボールを捕まえられる...ヒッコリーシャフト独特の撓り戻りのタイミングが掴めて来ると、グッドショットを連発する様になった。
スチールやカーボンシャフトと違うヒッコリーシャフトのタイミングの違いが、すぐに判って対応出来て来ると言うのは本当に徒者じゃない。
パターだけはヒッコリーが全く合わなかったので、自分の普段のパターを使う事に。

シゲウッドソン氏は、見ていると「ウワッ!」と声が出るくらい古いヒッコリーシャフトのクラブで強打する。
しっかり打ち込み、しっかりターフを取るスイング...思わず「今迄に何本折った?」と聞いてしまう程のフルスイングだ。
が、答えは「2本だけです(!)」と。
私なんぞは普通に八分スイングでナイスショットしたヒッコリーアイアンが、前に戻した途端にぽろり割れて落ちた経験があるので、とてもあんな風には打ち込めない。
でも、百年もののヒッコリークラブでガンガン攻める姿は見ていて気持ちが良い。
きっと百年前のゴルファーはああいうゴルフをしていたんだろうな、と思わせるファッションとスイングだ

対照的なのが、「コレクター」のダッファさん。
どれも私が集めたものより高価なクラブを持っているダッファさんは、やはりコレクターらしく「大事に、大事に」「絶対に壊さない」と言う感じでスイングする。
決して「バチーン!」と言う感じではインパクトしない。
なので、飛ばないし乗らないが、それでも一打一打実に楽しそうにラウンドする。

私はと言えば、ニブリックからマッシー迄はそれなりに当たるし、かなりいい所に打てるのだが、現代のロングアイアンに相当するミッドアイアンが上手く当たらない。
フェースを削って作ったフェアウェイウッドも、成功率5割と言う所。
ただ、ヒッコリーパターが全く思い通りに打てない...なのでパーオン・ボギーオンしても、3パット4パットしてしまうのでスコアにはならない。

持って行った糸巻きボールは、ゴムが焼けて濃く変色しているもの程飛ばないし感触が悪いような気がする。
やっぱり変色が大きいものはゴムの劣化が進んでいるんだろう...スピンも濃く変色しているもの程かからない。


スコアは大雑把な計算では、私が108回前後。
シゲウッドソン氏はもう少し良くて、K先生も私と同じくらいか、ダッファさんは...結局誰も100を切れなかったが、やっぱりヒッコリーゴルフは面白かった。
いくつ叩いても、一打一打打つ事が楽しい。
たまに思い通りの球が出た時なんかは、大の大人が躍り上がって喜ぶ。


本格的に4人でのヒッコリーゴルフは初めてだったけど、またこんな風に遊びたい。
真冬はクラブが折れる可能性が高くて出来ないから、あと2ヶ月の間だが。