ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

一本歯下駄...2(履いてみてまず気がついた事)

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届いた一本歯下駄は、思ったよりも歯の高さがあり、「これを上手く履きこなせるかな?」と不安に思う様な形をしていた。

まず履いてみて、「ただじっと立つ」事が難しいのを知った。
歩くのなら大丈夫だけど、動かずに立つ事はバランスが取れず凄く難しい。

歩いてみてまず感じたのは、当たり前だけど「靴で歩く様には歩けない」と言う事。
一本歯ではない普通の二本歯の下駄は以前履いていたけど、それほど靴と歩き方が違うとは思わなかった。
それが一本歯では、普通の靴のように「かかとから着地」のイメージでは、足首がカクンと曲ってヘタしたら転ぶか捻挫する。
また膝を伸ばしたままだと、着地の衝撃と一本歯の傾きに寄って前後に足首が曲がり、腰に突き上げて来る力と膝が曲げられる力のためにギクシャクとした動きになって、まともに歩けない。
蹴り足も変な風に蹴ろうとすると足首が前にがくんと曲ってしまうし、一歩一歩がなんとも歩き辛い。
ではどうするかと言うと、少し腰を落として膝も少し曲げ、重心を上下させない様なイメージで、足の裏の中心にある一本の歯を大人しく真っすぐに置く様な気持ちで歩けば、かなりスムーズに歩ける。

そうやってみると、これはまるで武道の足運びのようだ。
剣道、柔道などの摺り足に近い。
腰も少し落としていると、所謂「臍下丹田」に意識を置いた「構え」の基本の形のようだ。

なので、歩いてみると普段使わない腰まわりの筋肉にかなり張りが出る。
それと足のスネ側と裏側の筋肉もかなり使っているようだ。

まだ使った日数は少ないので、具体的にどうなったのかは判らない(後日報告する)。

ただ、実際に使う前に考えていた事が、間違っていたと言う事が二つ。
一つは歯が木なので硬いコンクリートの上じゃ減るのも早いし、履き心地も良くないだろうから草や地面の上を歩きたいと思っていた事。
実際には歯が一本と言う事は前後(上り下り)には結構対応出来るけど、左右の傾斜では簡単に足を捻って捻挫する!
二本歯の下駄ならこらえられる傾きが、一本歯では簡単にひっくり返る。
なので小さな凹凸がある未舗装路は、危なくて歩けない。

そしてもう一つは、不安定な一本歯の下駄を履いている為に、常に足の親指と人差し指他の4本で鼻緒をしっかり挟んでいる必要がある...すると、すぐに足の親指と人差し指の間が鼻緒で擦れて痛くなって、絆創膏かなにかを巻いておかなければ皮がむけてしまう。



使って行くうちに感じた事は、また次回。