ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

2014年全英オープン2日目

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よくある事だけど、運・不運の分かれる予選となった。
前日遅いスタートで天気の悪化で苦労した組は、今日は早いスタート時の悪天候に苦しめられた。
初日早いスタートで全英オープンではあり得ないような穏やかな天気の中でスコアを伸ばした組は、2日目もすっかり回復した好天の中でプレー出来た。
不公平なもんだけど、人生だって似た様なもんだ。

マキロイの独走...こんなもんだろう。
数年前の全米オープンでぶっちぎりで優勝した時には、これから「マキロイの時代が来る」と書いたけれど...マキロイという若者は「ゴルフ一途」な若者ではなかった。
人生、というより才能と運に恵まれた若い時代をより楽しもうとする若者であって、ゴルフは適当に続けながらも(それでもぼちぼち勝ってしまう実力はある)、ゴルフの神に選ばれた人間の贅沢と恋と諸々の楽しみを十分に謳歌したい人間だったみたい。
....そして、時々チャンスと必要があれば一気にゴルフに集中する。

また独走して勝ってしまうかも知れないけれど、彼が世界に君臨する様な時代は来ないだろう。
彼は天才として、何年かに一度メジャーで爆発的なスコアで勝ち、自分の人生の楽しみを我慢する事なく人に羨まれる様な人生を送る事だろう。
...羨ましいね、全く(笑)。

それに比べると自分はプレー態度が好きではないけれど、タイガー・ウッズはずっと真面目に真剣にゴルフに取り組んでいると言える。
しかし病み上がりとは言え、身体はますます鍛え上げられているし、故障した部分以外の体力はむしろ上がっているように見えるが...プレー振りに自信のなさと不安が見える。
そして、以前は感じさせなかった「焦り」が時折見られる事に、「老い」を感じてしまう。
自分の能力や伸び代に限界を感じているんだろう...どんなに努力しても体力の強化では追いつかない部分で。

そして、粘っているセルジオ・ガルシアにも「老い」を感じるようになった。
かってはバレステロスの後を継ぐ「神童」と呼ばれた若者も、いつの間にかメジャーに勝てないまま30代も半ばとなり、勝利を前にして敗退するパターンが繰り返され過ぎて、やはり「焦り」がプレーに見えるようになった気がする。
予選落ちしたウェストウッドが、「あと一歩」を繰り返しながらある時からだんだん近付く事さえ出来なくなって消えて行く...あのコリン・モンゴメリーの歴史を自分が繰り返すのを恐れていたのに。
メジャーの試合では勝たなければ歴史に残らず、記憶にも残らない(唯一、カーヌスティーの悲劇のバンデベルデは例外)...運・不運は判っているけど、彼等の歴史にいつか栄冠がもたらされる事を!

それにしても、松山のファッション。
あれだけCMをやったり、契約を得たり、金を稼いでいてスタイリストとかいないんだろうか。
あまりにも似合わない・ダサイ・格好悪い・柄が悪い・センスがないで、見た人の印象が良い訳ないんじゃないか?
それとも、笑いが欲しいんだろうか?
あの格好をさせている周囲の人間の悪意さえ感じてしまう。
良いスタイリストを、今すぐ雇えよ!

さあ、明日の三日目は中休み...風が強烈に吹いて欲しいなあ、いつもの全英らしく。