ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

2014年全英オープン3日目

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天候が不順との事で、全英オープン史上初の3人組とアウトイン同時スタートになった3日目、終わってみれば6打差でマキロイの独走...

途中、追うファウラーに12アンダーで並ばれた瞬間があったが、後半16・18のパー5をどちらもイーグルと言うスコアで「あっ」という間に突き放した。
このドライバーの飛距離、アイアンの正確さ、パットの安定感を見れば、マキロイがやはり次代を担うスーパースターである事は揺るがない事実だろう。
これを追うファウラーとガルシアも素晴らしいショットを打つが、マキロイの正確さと技術には見劣りする。

では、これでマキロイの逃げ切りで決まりかと言うと...なにかマキロイには天才の脆さを感じる所があって(ここが全米オープンのカイマーと違う所か)、まだ何かが起きそうな気もしている。
多分、天才故の「気分の問題」なんだと思う。
気が乗らなくなるとそれがすぐショットに影響して、粘りも無くなりあっさりと大叩きする...そんな部分がマキロイにはある。

気楽に見ている自分としては、一番勝たせたいのはガルシア....「神の子」と言われたガルシアも、もう30代半ば...今勝てないとあのコリン・モンゴメリーやリー・ウェストウッドと同じ道を歩みそうだ。
もし勝てれば、続いて複数のメジャーにも勝つことが出来るだろう。

そしてリッキー・ファウラー。
いかにも若々しい彼のゴルフは見ていて気持ちが良い。
特別の飛距離はないけど、キレのあるアイアンショットが素晴らしい。
まだマキロイやアダム・スコット達の「後に続くもの」という立場だが、これに勝てれば第一線の彼等と肩を並べて時代を背負うゴルファーになる事は間違いない。

どちらにしてもマキロイが崩れなければ優勝は難しいと思うが、天才故の気の弛みがマキロイに出ればチャンスはない訳ではない。
そして残念なのがタイガー・ウッズ
マキロイが勝つなら「タイガーを倒して」という形が一番良かったはず。
時代を背負った物が次の時代を背負う物と一騎打ちして、その背負った時代を譲り渡す...ちょうどニクラスがワトソンに手渡したように...そんな試合だったら良かったんだけど。
タイガーに全盛期の輝きは全く戻っていない。

明日は最終日、優勝争いはマキロイとガルシア・ファウラーの3人に、伏兵としてD・ジョンソンを加えた4人。
ジョンソンはパットさえ入れば...あると思う。

最終日こそ、全英オープンらしい風が吹いたら面白いんだけど。