ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

2014年全英オープン4日目

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やっぱり、のマキロイ優勝だった。
しかし以前の2回のメジャー優勝と違い、スコアを伸ばせずに2打差まで詰め寄られての優勝で、決して楽勝という様な勝ち方ではなかった。
どうしてもメジャーに勝ちたいガルシアの執念と粘り、それに同伴競技者の同い年のファウラーの意地のゴルフが、ガルシアを最後まで楽な気持ちにさせなかった様に見えた。

これでマキロイは全米オープン・全米プロ・全英オープンとメジャーを三つ勝ち、後はマスターズに勝てばキャリアグランドスラム達成という訳だ。
マスターズはマキロイに向いている試合と思えるので、数年以内には達成しているだろう。

調子に乗ったマキロイは本当に素晴らしい球を打つ...その飛距離はD・ジョンソンに全く引けを取らず、ここ一番のショットの安定性は世界一だとも思える。
なのにマキロイのゴルフに、タイガーやニクラス・ワトソン達が強かった時の様な「彼が来たらもう決まりだ」と他のプレーヤーに思わせる、圧倒的な強さをなぜ感じないんだろうか?
どこか「崩れるかも知れない」と思わせる脆弱製が彼のゴルフから感じられるのはなぜだろうか?
(そう言うふてぶてしさ、みたいなものはむしろ松山の方に強く感じてしまうのがおかしい(松山はまだまだ力不足だが、今までの日本選手と違って周りに影響されそうにない鈍感さと馬力が頼もしい)。)

口惜しかっただろう...ガルシア。
数年前の大チャンスを取りこぼし、再びのチャンスに賭けていただろうかっての「神の子」ガルシア。
猛る気持ちを抑え必死に食いついて行って、今日は6アンダー...それでも今日1アンダーのマキロイには2打及ばなかった。
獲物のないメジャーハンター...ウェストウッドに次ぐ挑戦回数のみが増えて行くのは辛い。

そして大健闘と言えるファウラー。
ボギーなしで今日5アンダー...しかしマキロイとの差はまだ2打残っていた。
厳しいパーを拾い、チャンスで確実にバーディーをとっても追いつくにはまだまだ不十分だった。

結局マキロイの勝因とは3日目の終盤、16番と18番のイーグルだった。
これが両方ともバーディーだったら今日はプレーオフになっていた。
ゴルフの女神の気まぐれなのか、そういう順番だったのか...1日目と2日目の天気に恵まれて飛び出し、3日目も4日目も天気の良い時にプレー出来た。
ほとんど風も吹かず、3日目以外は青空とそよ風の中気温22度くらいと言う絶好のゴルフ日和、1・2日目と最終日は選手も観客も皆半袖で、アイスクリームを食べながらの観戦風景は全英オープンには似合わない。
数年前のダレン・クラークが勝った時のように、強風の中を地を這う様なショットでグリーンに転がし上げる...宙に浮いたボールはどこまで流されるか判らないくらい強風にもてあそばれる...選手も観客もセーターの上にレインウェアを着込み、寒さに震えながらプレーし観戦する...そんなゴルフこそが全英オープンだと思っている。

今回はいつもの天候の全英オープンではなかったのが、今一つつまらなかった。

とは言え、これでマスターズから始まったゴルフツアーの季節は終わる。
8月の全米プロは自分の気持ちの中ではメジャーとは思えないので、プロ達の花の舞台の観戦は今年は終わり。

多分、明日梅雨明けして夏になる。
夏の猛暑の間はお休みのつもりだが、1~2度は涼しい高原やナイターで遊びながら、自分のゴルフの楽しみの「秋のゴルフシーズン」の準備をしよう。
まず私は指を完治させてから、色々と遊ぶ事を考える。

ゴルフはやっぱり自分がやる方が見ているより何倍も面白いからね。