ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

2014年全英オープン1日目

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さて、今年最後のお祭り全英オープンが始まった。

ゴルフチャンネルだと中継放送が、夕方5時から次の日の午前4時までの11時間だからちょっと全部見るのは辛い。
でも、日本の放送の中継ではどうせ松山と石川しか映さず、同伴競技者が誰であろうと最後まで映らないだろうから見る気がしない(以前、石川と一緒にまわったのがトム・ワトソンだった時、ワトソンが映ったのは18番が終わって握手する時だけだったので二度と日本の中継は見ない事に決めた)。

しかしゴルフネットワークにしても、タイガー・ウッズが久しぶりに復帰と言う事でタイガーがプレー中の時はタイガー中心だったからどっちもどっちか。
そのタイガー、スコアはまあまあだけど相変わらず自分のショットの時には一寸した音にもイライラして不愉快そうな顔で睨みつける...そりゃあスイング中に音が聞こえるとタイミングやらが狂うと言うのは判るけど、あれだけの人間がタイガーを追いかけているんだから全く音がしないようになんてのが無理だっつーの!
以前日本を代表する超有名プロの全盛期、「自分のショットのミスは全て周りで見ている観客のせいだ」と言うように、ミスする度に周りを醜い形相で見回して睨みつけていた姿を見てすっかりこのプロが嫌いになった事を思い出す。

1日目の中継が始まった時間のイギリス・リバプールは、「え?これがイギリス?」というくらい穏やかな青空と風のない好天期だった。
選手はもとより観客まで殆どが半袖に短パンや短いスカートで、いかにも「夏」らしい格好の人ばかり(でも水遊びしている人は誰もいない)。
グリーンもよく止まり、選手達はどんどんスコアを伸ばして行く。
マキロイやモリナリ兄弟やマナッセロやガルシアや...上位陣はほとんど全員この風もなく好天の早いスタート時間の選手達。
松山や塚田・小田という上位に食い込んだ日本のプロ達も全て早いスタート時間の人達。

これがミケルソンやB・ワトソンや石川達がスタートする時間になると、かなりの風が出て来てグリーンも硬くなりスコアが伸びないどころか崩す選手が続出する。
こういう試合の運・不運は確かにあると感じる天気...ゴルフっていうのは不公平なゲームだと言うのがよくわかる。

まだ1日目なので優勝がどうとかいうのは全く判らないけれど、明日以降スコアが良かった選手達は良いけれど、崩してしまった選手達が数字を引っ込めるのには大変な力が必要だ...カットラインは多分パープレーぐらいと言うから...

放送で気になったのが、(多分)j・ウォルターズ(違うかも知れない)というゴルファー...ジョン・シングルトンでした(ファルコン松原氏より情報)。
何でも、コースからわずか5分という場所に住み、日頃は工員として働いているという。
それがこの「ザ・オープン」にマンデーから挑戦して、本戦の出場権を獲得したと言う。
5オーバーと崩れてホールアウトしていたが、応援に来ていた知り合い(多分家族)に手を振る姿は胸を張った実に堂々とした姿だった。
こうした「職業・工員」という人が挑戦して、本戦にまで出られて健闘する...これぞ「ザ・オープン」と言う名で語られる世界最古の大会の素晴らしさなんだろう。

こう言うのを見ていると、日本にいる沢山のプロ達はなぜこの「ザ・オープン」にもっとマンデーから挑戦しないんだろうと不思議に思う。
ゴルフというのは、いつもコース相手にアンダーでまわるゴルフをしていれば、いつか世界一までになる道が開かれているフェアな競技だと思っている。
渡航費用や滞在費やプレー代などがかかりはするが、なんとかイギリスまで言ってマンデーから挑戦すれば、このメジャー競技に参加する事もそれに優勝する事までも「不可能」ではないのに。
勿論簡単な事ではないのは判り切っているが、「プロゴルファー」になった以上こんなチャンスには絶対に挑戦するべきではないだろうか?

力さえあれば世界一にまでなる事が出来る...「ザ・オープン」なんて言われているこの試合は腕に自信のある世界中のゴルファー達の夢の終着点なのかなあ...そんな事も考える。