ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

天下の暴論...17

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民放のテレビ局のゴルフ中継...特にメジャーの中継は、一体どこを向いているんだろうか?

夜遅く、あるいは今回の全英オープンの中継のように朝早くまで、普通の生活の時間帯に外れている時間に無理をしながら起きてテレビを見ているゴルファーをどう思っているんだろうか?

今までこういうメジャーのテレビ中継を見ていると、タイガーの全盛期はほぼ8割(感触ね)の映像がタイガー...今は、ほぼ8割の映像が石川遼中心...他のゴルファーの各ホールの攻め方やショットの映像なんてのは殆ど映りやしない。
勿論今回の石川の活躍...健闘しているのは認めるし、応援もしていた。
しかし、一緒に回っているトム・ワトソンが、今回が最後のセントアンドリュースで「引退」を表明しているのに、殆どショットの映像が映らない。
石川が打ち終わって、トム・ワトソンがショットを打っている音が聞こえても、映像はそれを見ている石川を映したまま、なんて事が度々あった。

...こんな時間に起きてテレビを見ている我々をなめているのか!
俺たちを、石川さえ映していれば満足する殆どゴルフを知らないおばさん達と一緒に見てるのか?
さすがに3日目からは、優勝争いの行方を見せるために上位の選手の映像も多くなったけれど、やはり石川の映像が飛び抜けて多い。
...今回のように、優勝争いがあまり派手ではない、というより無名の選手と地味な選手の争いの場合は、石川やタイガーやミケルソンなどの派手な選手の映像を多くするのはやむを得ないとしても、初日と2日目の放送に関してはせめて過去の全英オープンの優勝者や、知られたエピソードを持つもののセントアンドリュースをプレーする映像をもっと流すべきだろう。

特に去年の全英オープンでのトム・ワトソンの戦いは、ずっと後まで語り継がれるだろうエピソードとなったはず...それなのに,今年の全英オープンで石川と一緒になって(このペアリングは,俺が去年の全英オープンでタイガーと一緒になるよりワトソンと一緒の方がスコアも良くなり、予選を通過出来る、と予言していた)、スイングや攻め方の映像を映しやすかっただろうに...流さない。
少しでもゴルフを知っている人間なら,同じホールで石川とトム・ワトソンがどういう攻め方をするか...どんな風に違う攻め方をするかに興味があったはず。
年齢が違い、経験が違い、飛距離が違い、パッティングの技術が違う...それをどう攻めて行くかに興味があったはず。
...結局その興味は全く無視され、歯の浮くような石川の賛美とおまけのような2日目の18番が映されただけ。

腹が立ってゴルフネットワーク中心で見ることになったけれど、こちらもどちらかと言えばタイガー中心...でも、今回はタイガーが優勝争いに絡まないので、地味な優勝争いをたっぷり見ることが出来た。

こういうゴルフ番組を担当する責任者というのは、本当にゴルフの楽しみを知って構成しているんだろうか...それとも、スポンサー筋からの絶対命令「人気者中心にしろ」なんていうのがあったりするんだろうか?
あまりに「見たいものを見せてくれない」テレビ中継に、「ちゃぶ台返し」したくなったのは俺だけだろうか...