ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

パットの90パーセントはメンタルに支配される

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「パットの90パーセントは、メンタルに支配される」...バーナード・ダーウィン

バーナード・ダーウィンは、有名な「進化論」のチャールズ・ダーウィンの孫で、著名なゴルフ評論家。
ゴルフ評論家では、世界で最も知られた一人だと言われている。

彼は自著「気質論」のなかで、「プロがパットをする上で本当に有効な事を教えているのを見た事が無い」と書いているそうだ。
実際に今出ている沢山のレッスン書やレッスンDVDをいくら探したって、1メートルから1・5メートルのパットを確実に入れる方法なんて誰も教えてくれてない。
...実際にメジャーの試合なんかを見ていると、名手と言われるプロでさえ50センチを平気で外してしまう。
まして1メートルなんて、みんな必死の形相でパットをしている。
そうして、試合に勝つプロは2~3メートル位のパットが入り、負けるプロは1~2メートルを外す。
グリーンが難しいにしろ、勝つプロは「難しいライン」と言われるラインを入れ、負けるプロは「これは大丈夫でしょう」と言われるラインを外す。
そこに技術の優劣がそれほどあるとは思えない。
...やはり、勝つプロはメンタルで勝ち、負けるプロはメンタルで負けているということか...

我々の場合を考えてみると、確かに「これは入りそうだ」と思ったパットは入り、「外しそうだ」と思ったパットは入らない事が多い。
特に打つ瞬間に「外しそうだ」なんて言葉が頭をよぎると...まず、外す。

自分ではパットなんて「運次第」と思っているが、その「運次第」も最初のパットが難しいラインなのにラッキーにも入ってしまったりすると、その日一日パットがよく入るなんて事が多い。
そう考えてみると、「運次第」というのも「最初のパットが入るかどうかがその日の運を決める」なんて事なのかもしれない。
という事は、最初の難しいパットが入ることによってメンタルが「今日はパットが入りそうだ」になり、入れどころ外しどころのパットを打つ時に「今日は入る」と思えるから「入る」のかも。

そういう良いイメージを持つために、よくプロが「練習グリーンでも最後の3球はきちんとカップに沈めて終われ」と言っているのは、大事な事なのかも。

しかし、パットでメンタルがそれほど大きな部分を占めているのなら、パットの練習は技術的な事より「入る、という自己暗示」の方法を探した方が上達が早いのではないか。
トミー・アーマーが、「頭を動かさない事、フェースをラインに直角に当てる事、あとはそれぞれの好きなように」と言っているように、その二つの事の練習をしたら、後は「自分は入る」という自己暗示を強くかける方法を探すのがパッティング上達の近道であり、秘訣なのかもしれない。

...まあ、ゴルフで練習せずに上手くなる方法なんてそうある訳じゃないと思うけど、パットに関してはこれはあると思う。
だって、パターでボールを転がして穴に入れるなんて、子供だって初心者だって出来るんだから。

つまり大事な事は、パットはまず「入る」と思う事。
そう思えたら、90パーセントは「入る」はず。

だと思う...多分ね(笑)。