ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

車語り(4) ランクルの改造他..

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やっと手に入れた憧れのランクルも、実際に乗ってみると現在の4駆のような乗用車テイストのものとは大違い...まさに、「現場仕事の最強実用車」そのものだった。

当時は、好きでこんなハードな車に乗る人は本当に少なく、普通こういう車に乗っているのは皆工事関係者という時代。
乗ってみて、どうしても我慢出来なかったところがいくつか出て来た。

最初はタイヤ。
買った時についていたのは、工事現場などでおなじみのトラック用の細いタイヤ。
ハンドルは多少軽くなるが、直進性能に乏しく、悪路ではハンドルへのキックバックが酷くて、運転していて凄く疲れる。
おまけに悪路走破性も悪く、雪や泥にも弱い。
で、無理して買い替えたのが、当時発売されて間もなかった(と記憶している)、横浜タイヤの「マッド&スノー」というタイヤ。
高かったんだけど、「タイヤは命を乗せている」と、付け替えた。
これでスタイルは格好よくなったが、ほんの少し後ろのタイヤが出っ張るので小さなオーバーフェンダーを取り付け(後期型では、オーバーフェンダーははじめからついている)

次が後部座席。
荷室が広いのが特徴のBJ44だが、後部座席はその荷室に荷物を沢山積めるように、極簡単で安っぽい折りたたみ式の長椅子がついていた。
これは畳むと床に平らに収まるように、ビニールの薄いシートで出来ていて、背もたれは直角のままリクライニング機能は無し。
普通の人がとても長時間乗れるような座席ではないし、子供二人を乗せるなんてとんでもない代物。
で、これを街のキャンピングカー制作会社に注文して、厚いウレタン製のリクライニング・フルフラット出来る座席を作ってもらった。
これをフルフラットにして、足元にエアバッグ二つを置けば長さ2メートル近いベッドが出来上がる。
これで大人3人が普通に寝られる。
更に、窓の上にカーテンレールをつけて、カーテンで囲めばキャンピングカーと変わりない状態になる。

こんな感じで手を加えて行って、後は道無き道に入った時の準備(笑)。

一人では林道や、雪道にどんどん入ってみたい・・・ゆくゆくはシルクロードをこの車で、なんて夢があった。
それで、単独行で万一の時のために、いろいろ探して「チルホール」という2トンを引っ張れるウィンチを用意(よく見かける電動ウィンチでは、力が弱すぎて自分を引っ張り上げられない)した。
後で、まさかこれのおかげで命拾いなんて事態に遭遇するとは思わなかったけど...

そして悪天候用の、大型で協力なフォグランプ

こういう形にしてこのランクルBJ44に、それから10年、14万キロを乗ることになる。