ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

サファリという車

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初めて買う新車。
そして、今迄乗っていた中古のランクルの倍以上の価格。
酷く苦労した夏の暑さに対する、エアコンの装備(まあ、普通の車じゃ当たり前の事だったんだけど)。

そして、決してランクルに負けないと言う悪路走破性能。
大型ディーゼルエンジンでの力と、意外と良い燃費。
ハイルーフにしたことによる、室内の広さ。
等々..

ハイルーフ車にしたのは、一応パジェロやビッグホーンやロッキーなども運転席に乗ってみて、いずれも182センチの身長の自分には、ランクルより狭くて窮屈だったから。
サファリも普通のルーフ車では、天井が低くて窮屈だった(これは、自分の座高が高い、とも言う)。

それがハイルーフ車では、頭上の圧迫感がなく、室内自体の広さも実に広く感じた...子供達が座席の上に立ち上がっても大丈夫なくらいだった。

そして5速MTのミッション。
なぜATにしなかったのか、とよく聞かれた。
これは、林道や悪路走行を楽しんでいる人には良くわかっている事だが、もしスタックした場合ATよりMTの方がずっと脱出しやすいし、スタック自体し難いのだ。
よく砂や泥にタイヤがとられて止まったり、スタックしやすい所を通らなくてはいけない場合、慣れてない人はアクセルを踏み込んでタイヤにパワーをかけて動こうとする。
こうするとタイヤは益々潜り込み、滑りやすい場所では益々滑る。
正解は、なるべくタイヤに急なパワーをかけずに、そろそろと動くのが一番。
MTの場合は、2速発進、あるいは3速発進で、そうっと動き出すようにする。
大体のスタックはこれで出られる...ダメな場合は、今度は逆にパワーをかけてバックと前進に揺さぶりながら出たりするけど。
ATではそういう芸当が出来ない。
車任せの運任せという事になる...雪道でも同じだから、家族を乗せる事を考えてもMT選択しか無いと考えた。

が、ジムニーランクルでよく行った未舗装林道走りや、山道周遊は、このサファリでは無理だった。
ランクルの時でも、林道では結構道の両側の草や小枝が車体に当たっていたが、サファリの車幅と車長は大きすぎた...小枝どころか大枝迄折らないと進めないし、つづら折りの山道ではカーブ度に切り返しを何十回も繰り返さないと曲がれない...新車の車体が、あっという間に小さな擦り傷だらけとなってしまう。
結局、ランクルに負けない悪路走破性能は、発揮する場所が殆どなかった。

そして、このサファリ。
買った時には1ナンバーのバンしかなかった...内装や装備は完全にワゴン並みなのに、商用車として毎年車検を受けなければならない。
なのに、買ってから半年経たないうちにワゴンが新発売された。
ニッサンの営業の男や営業所で、「ワゴンは出ないのか?」と何度も聞いていた時には、「その予定はありません」と言われていたのに。
確かに税金を含めた総合的な経費はどちらもあまり変わりはなかったが、毎年車検と2年ごとの車検はえらく面倒な違いであり、高速道などの料金も違っていた。
実際に半年もしない(3~4ヶ月後だったと思う)うちの、新発売の情報というのは営業所の人間は知らないものだろうか?

そんな不満もあったが...それより買って初めて乗った高速道路で、最初のトラブルに見舞われる事になる。
その時、新車のサファリが家に来てから、一ヶ月も経っていなかった。