ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

ヒッコリーマスターズ 1月22日開催

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ちょっと天気が心配なんだけど、いろいろな偶然が重なって「ヒッコリーマスターズ」と言う名のコンペが、1月22日に開催されることになった。
ダイナミックゴルフ成田 ミッドコースと言う、ミドルホールが二つあるショートコースでの開催だ。

実際に何度かヒッコリーシャフトのクラブを打ってみて、やはりヒッコリーシャフトのウッドクラブは耐久性に疑問があり、アイアンだけで楽しむことになった。
それには、こうしたショートホール主体のコースがちょうど良いだろうと思う。

ヒッコリーシャフトの時代のクラブは、ちゃんとセットで作られたものが丸ごと残っていることは少ない。
やはり使って行くうちに、折れたり破損したりすることが当たり前だったんだろう。
それを作り直したり、他から手に入れたり...
だから、ヒッコリーのアイアンは硬さや太さもてんでんばらばらで、勿論長さもバラバラ...使っていた人がそれぞれ自分に合わせて勝手に作っていたように見える。
だから、今のスチールシャフトやカーボンシャフトのクラブのように、何番なら何ヤードという基準が無い。
それぞれに、堅さやしなり具合の基準も無い。
それぞれのクラブを1本1本打ってみないと、飛距離も球筋もわからない。

そんなことは、実際に打ってみるまで考えたことも無かった。
また、それなのに、初体験でもそれなりに打ててしまう不思議さにも驚いた。

こういう事、ゴルフが好きになって、結構本気で楽しもうと思っている人は、みな経験したいんじゃないだろうか?
...と思って、その自分の経験からいろいろな人に声をかけたのだが...あまり芳しい答は返って来なかった。

そりゃあヒッコリーアイアンを打ったって、それでゴルフが上手くなる訳じゃあ無い。
それが今の自分のゴルフのスコアアップに役立つかと言うと、まず役には立たない。
ただ、ゴルフっていうものの歴史で、つい最近(と言っても90年くらい前までだけど)までゴルファーは、皆ヒッコリーシャフトのクラブでゴルフを楽しんでいた。
そんなゴルファー達の経験を、自分でも経験してみたいと思わないんだろうか?
(もちろん、ボールまで同じには出来ないから全く同じではないけれど)

それはゴルフというものを、ただ自分の叩いた数字を少なくするだけのゲームとしてではなく、歴史も、過去のゴルファー達の哀感も生活も生き様も...そんなものを含めたものとして楽しむ、という気持ちにはならないのだろうか?

「それで、今のゴルフに役立つの?」
「そんな特殊なもの関係ない」
「興味ない」
「そんなもの手に入らないじゃない」
...

ほとんどがそういう感想だったのが残念だ。
「スコアだけがゴルフじゃない」って、わからないのかなあ...
どんなに上手くなったと思っても、上には上がいるっていうのに。

今回は、特別に収集家の方がクラブを無料で貸し出してくれる。
それも、破損しても弁償しなくても良い、とまで言ってくれているのに。
こういう機会を逃すと、もう二度とヒッコリークラブを打つチャンスは無いかもしれない、というのに。


明日、本当に天気が心配だけど...晴れ男(晴れ女も)が沢山居るそうなので、彼等の力に期待して、この珍しい大会を楽しみたいと思う。
ヒッコリーシャフトは、明日はどんな夢を見させてくれるんだろう?