ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

気をつけて!冬ゴルフ。

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最高気温が10度に届かない日が続いている。
というより、最低気温が氷点下の日々が続いている、と言った方がいいだろう。

関東地方では、よっぽど海沿いの温暖な房総半島先端とか伊豆とかでもない限り、一日中ベントグリーンがコンクリートのように凍っている状態だ。
それでも帽子に襟巻き、ヒートなんちゃらの下着に重ね着厚着をして、カイロを持って鼻水をたらしながらラウンドしているゴルファーは沢山いるはずだ。
こんな季節には他のシーズンと同じようなゴルフなんてできるはずが無いんだから、スコアなんかつけずにただその時間と景色を楽しめばいいのに、相変わらずスコアに一喜一憂している人がほとんどというのが...(笑)。

ただ、おせっかいながら「冬ゴルフにご用心!」と呼びかけておきたい。
真冬のゴルフは危険が一杯なのだ。
自分が初めてひどい不整脈に襲われたのが、10年ほど前の真冬の月例の時だった。
仕事が忙しくてあまり睡眠時間が取れないまま、月例に参加...午前中のハーフでの8番ホール。
そこまで2オーバーで耐えていたのが、ティーショットを左に引っ掛けてトラブル。
林から打ち出して、カートまでちょっと走って戻った時に起きた...なんだか胸にフワフワと違和感がする...脈を取ると心臓の鼓動がでたらめに乱れていた...昼休みでも乱れが収まらず、棄権して帰ってからも収まらずに病院に行った。
寝不足と寒さに加えて、ちょっとした駆け足が血圧と心臓に大きな負担をかけたらしかった。
自分はその程度ですんだが(以来不整脈の薬は飲み続けることになったけど)、冬のゴルフコースでは心筋梗塞で倒れる人、脳梗塞くも膜下出血になる人も多い...救急車で運ばれる人も多いという。
中には寒いからと朝から酒を飲み、お風呂に浮いていた人さえいる。
寒さの中のゴルフは、命の危険も多いということを覚えていてほしい。

その他に実際に出会った危険な冬ゴルフの実例をあげておく。
一つは凍った地面や芝での転倒。
これは、特に靴底がスパイクから樹脂のソールに変わってから増えた。
多いのが通路に敷いてあるゴムや樹脂の敷物の上。
これが凍ったり霜がついていると、氷の上より滑る...一番ひどかった人は転倒して腰骨の骨折という重傷があった。
他にも転倒してねんざや足首の骨折、手をついて手首の骨折なんかも多い。
それは芝の斜面も同じ...スパイクシューズのピンだったらグリッップできても、樹脂ソールでは霜の上ではグリップできない...スキーの滑降のように滑っての大転倒になるのは間違いない(自分もやった)。
そうしたところで滑った時には、無理して踏ん張らない方がいい。
素直に転べばただ「格好わるい」で済んだのに、踏ん張って無理したためにアキレス腱や太ももの筋が切れたという人は多い...膝の十字じん帯断裂や、股関節の亜脱臼なんていう人もいた。

そして笑い話みたいだが、凍ったラフやバンカーで、普通の状態のつもりで打ったらカチンカチンに固まっていて、手首を酷く捻挫した人や指を骨折した人までいる。
もちろんフェアウェイでいつものように打ち込んでも、凍ったフェアウェイから跳ね返ったアイアンは、見事に指にその固さを伝えてくるはずだ。

それにだいたい真冬のゴルフで、他のシーズンにやっているような「いつものスイング」なんてできるはずがない。
それなのに、いつものように振ろうとして、春のシーズンインまでに自分のスイングをめちゃくちゃにしてしまう人のなんて多いことか。

冬ゴルフなんて、体を痛めないように「ハーフショット」と「転がし」で遊べばいいんだ。
もっと強く打ちたければ、例年私が遊んでいるみたいに「冬だけハンマーもどき打法」で、超フックグリップにして体全体のターンで打ってみればいい。
体に無理な力をかけないで、「野球のスイングでアウトコース低めを右中間に転がす」イメージだ。
...まあ、これは自分の遊び方だから参考にしない方がいいと思うけど。

冬ゴルフ、遊びなんだから、間違っても怪我をしたり、命を捨てることになんかならないようにね。
「いつものゴルフ」は暖かくなってから、だ。

とはいえ...暖かくなったら、花粉症、今年は本当に凄いらしい...

(今のうちに遊んでおくべきかもしれない?)