ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

天下の暴論...21

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「流行のスイング」に惑わされるな!
...なんてこと描くと、仕事がなくなっちゃうかもなあ...

そういう新しいスイング理論をイラストで説明するのが、俺の主な仕事だったものなあ..。
なんて言っても、まあ今はあまりそういう仕事も無いから、まあいいか(笑)。

毎年毎年、春先になるとゴルフ雑誌などで新しいゴルフ理論が紹介される。
今までを思い返しても、「二軸打法」だとか「一軸打法」だとか、「アップライトがいい」とか「フラットがいい」とか、「ハイドローがいい」だとか「パワーフェードがいい」だとか...
毎年毎年なんで何があったか、沢山ありすぎて頭に浮かばないほどだ。

実際、冬の寒さの中でゴルファーの大部分を占める「自称アベレージゴルファー」達は、来るべき絶好のゴルフシーズンに対する夢をどんどん膨らませていることだろう。
そこに毎年新しい「多分画期的な」スイング理論が紹介される訳だ。
当然、長い間「今年こそは!」の思いもむなしく低迷を続けるゴルファー達は、その「多分画期的な」新スイング理論こそ、自分をこの「自分がいるはずではない場所」から、遥かな高みへと引き上げてくれる絶好の方法だと思い込んでしまうだろう。
そうやって今まで何度裏切られ続けてきたのか...覚えてないんだよな。
真面目で熱心なゴルファーの頭の中って、ほとんど誇大妄想的な希望と、根拠の無い自信と、記憶喪失気味の経験で一杯になっているんだから。

低迷(であればなんだけど)を抜け出すポイントは、スイング理論より、自分の体力、柔軟さ、ヘッドスピードに対する道具の相性だ。
まだ若い人は、信用のおけるレッスンプロのところで、自分の体と道具にあったスイングを教わるのが一番。
中年を過ぎた人は、今からでも一からやり直す、という根性のある人以外は、自分が一番気持ちよく振れるスイングにあった道具を極めることだ...実際にスイングを変えるより、自分にあった道具を見つける方が画期的にゴルフが変わる。
形にこだわらず、思い切り振れた時に一番気持ちのいいクラブを中古でいいから探すこと。
もしある程度気持ちよく振れているなら、新しいスイング理論には目もくれず、もっと気持ちよく振れるクラブを探した方がいい。
その際半端な常識や知識は捨てること。
「えいや!」と振ったら、「ドッカーン!(自分の気持ちね)」と飛んで行けばいいじゃないか。
「この野郎!」と振ったら、ピンにつく...それでいいじゃない。

汚いスイングも汚い球筋も無い。
他人の目を意識するから、ドツボにハマる。

スイングを一から作り直す「気持ち」も「時間」もないゴルファーは、「最新の理論」なんてものに浮気してはいけない。
苦痛のゴルフより、楽しいゴルフだ。

プロになりたい訳じゃない...道なんか、どこかに続いているもんさ。