ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

ゴルフでも攻撃が最大の防御法である

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「ゴルフでも、攻撃が最大の防御法である」...ヘンリー・ロングハースト。

ピンと来ないだろう。

例えば、最終18番のロングホール。
ボギーでも、トータルスコアで自己ベストの更新になる。
グリーン手前に池があるが、ドライバーでナイスショットが出来れば十分2オンの可能性がある。
さて、どう考えるか。

普通なら、3オンして3パットでも自己ベスト更新なんだから、「無理をしないでいい」と考えるだろう。
実際、そんな場面に出くわしたら大部分のゴルファーはそう考えるはずだ。
つまり「防御」を選ぶ。
ティーショットは無理しなくていいと、ドライバーで軽く打つか、フェアウェイウッドかユーティリティーで打つ。
軽く打ったつもりのドライバーは、スイングが緩んでチーピンやどスライスになりやすい...フェアウェイウッドやユーティリティークラブでのティーショットは、なぜか力が入ってミスしやすい。
それがまあまあ上手くいったとして、刻んで3打目の池越えアプローチ。
「守る」つもりのアプローチは、大事に行こうという気が強過ぎるとダフりやすい。
「ピンを狙わなくても、3パットでもいい」と思って打つショットは、逃げ過ぎてピント逆サイドの難しい場所に乗りやすい。
なんとか3オンして、パット....「3パットでもいい」と思うパットは、ファーストパットがカップに対して優しい場所に打てない限り、3パット目に大きなプレッシャーがかかってくる事になる。
下りやサイドの50センチなんかを残すと、まず入らなくなるだろう。

対して、「攻めよう」と決めた場合。
自己ベストを1打更新じゃなくて、一気に2打でも3打でも更新してしまおう、と。
ティーショットはフルショット。
勿論OBを打ったんじゃあ問題外だけど、フェアウェイに行けば2オン狙い、曲がれば切り替えて3オン狙いで行こうと考える。
フェアウェイの場合、池越えの2オン狙い...たとえ池に入っても、ドロップして乗せれば4オン。
これなら2パットでもボギー。
やむを得ず3オン狙いの場合、ピンを狙って行く。
気持ちが逃げながらグリーンを狙うのと、攻めながらピンを狙うのは集中力の違いで、攻めた方が成功率は高いだろう。
パットも同じ...我々普通のクラスの実力では、明らかに「入れに行った」パットの方がカップに寄る。

これは勿論独断と偏見の見方ではあるが、「攻撃」した場合と「防御」に気持ちが行った場合とでの成功率は8対2くらいで攻撃した方が結果が上手くいく。
実体験での感想だけれど、攻撃する場合は力が多少無くても上手くいく場合が多いのに対して、防御をイメージ通りにやり遂げるにはかなり上の実力が無くてはいけない。
普通のゴルファーの場合、「ボギーで良い」と思った途端に「ダボになる」事の方が多くなる。
「パー」を狙いにいったから、やっと「ボギー」がとれるのだ。
攻めて結果を出すより、守って結果を残す方が数段難しいという事を知るべき。

ただし、「攻める」と言っても、「根拠の無い自信」と「妄想によるイメージ」の無謀な突撃が良い、と言っている訳ではないのであしからず。