ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

トラブルショットの喜び

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この前の静ヒルズでのラウンドで、2回成功した「スーパートラブルショット」とでも言えるリカバリーショットの余韻を、未だに楽しんでいる。
ゴルフにおける喜びとか楽しみの中に、トラブルからの「スーパーリカバリーショット」というものがある、と以前にも書いたことがある。

何を隠そう、私はそんなトラブルショットが大得意なのだ。
殆どこのためにラウンドしていると言ってもいいくらい、大好きなショットなのだ。

そもそも普通のライからのショットでさえあまり成功したためしがないのに、「こんなところから打てる訳が無い」「こんなところから乗せられる訳が無い」「ましてピンに寄せるなんて不可能だ」なんてショットを前にすると、嬉しくてワクワクするんだからしょうがない。

これこそ自分のやり甲斐、生き甲斐、ゴルフのし甲斐そのもの。

勿論、そこのベテランのキャディーさんは、プロでも無理だからフェアウェイに出すだけにしろとか言うんだけれど。

一つは残り90ヤードほどで松の木の枝の下。
フォローで幹にぶつかるし、上には勿論上げられない。
ピンの方向はなんとか開いているが、一旦下ってグリーンは砲台のように上がっている。
ここはボールをやや右足寄りにして、5番アイアンのパンチショットで打ち込みフォローをとらない。
...ボールは低いライナーで出て、グリーン手前の土手で大きく跳ねて、2バウンド目でグリーンに乗り、転がってワンピンに乗った。
キャディーさんが「凄い、凄い」と喜ぶ。
手に残るボールの感触が気持ち良い。

もう一つはグリーンまで135ヤードを残して右の林(2列になった木の列の後ろ側)の後方。
林に近過ぎて、上を越すにはサンドでやっと。
木の幹の間はグリーンの方向に隙間があるが、左手のバンカーが効いていて、グリーンに乗せるには右側の木の幹すれすれを通さないといけない。
おまけにフェアウェイがうねっていて、転がすためには道は一筋しかない。
ここはボールを右足の先にして、4番アイアンでかなり強く打ち込んで転がす事を選ぶ。
殆どフルショットくらいに強く打ち込む。
ボールが地面すれすれに出て行って、80ヤードくらいから勢いよく転がる。
うねりを越えて、バンカーすれすれに見えていた一筋の道の通りに転がって行く...これほどラインにぴったり転がって行くのは自分でも久し振り...グリーン上に乗ったボールは一番奥のピンに向かってするすると転がり、ワンピンで止まる。
キャディーさんは、口を開いたまんま「こんなの見た事が無い!」

まあ、本当は上手く行くことの方が少ないんだけれど、こんなトラブルのリカバリーショットが成功すると、自分的にはバーディーやイーグルよりも嬉しいし、ずっと記憶にも残る。
だから未だに、その感触を思い出してニヤニヤ出来るんだけれどね。
ああ、トラブルショットは面白いなあ...
その後のパットは二つともカップに蹴られてしまったし、スコアは大したことないけどね。

「そんなトラブルショットを打つよりも、フェアウェイに打っておけばいいじゃない」...というのは、無しね。