ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

天下の暴論...2

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天下の暴論その2は
「プリショットルーティーンなんてやるな!」
どんなゴルフ雑誌にもプリショットルーティーンは大事と書かれているし、レッスンプロだってツアープロだってその重要さを語っている。
でも、そんなこと考えるな、ってのが暴論。

最近のラウンドで、こんな人と一緒になった。
まず自分の打順になった時、ティーグランドの真ん中辺にティーアップした。
それからが大変....ボールの後ろに行って打つ方向を確かめる~そこで横を向いて素振りを2-3回~ボールの横に行って方向を確かめてからまた素振りを2-3回~ボールに近づいてまずグリップを決め~スタンスを決め~何度も打球方向を見てもじもじと調整~ボールを見てじっと静止~果てしない時間の静止の後やっとテークバック...と思ったら「あ、すいません」と言って、ボールの後方に...何か飛ばしてしまったらしい...で、またはじめからやり直し。

結果はというと、ファウェイまで行かないチョロ!
そしてこの男は、全てのショットでこのプリショットルーティーンだかを繰り返す。
そしてほとんどのショットはミス...トータルで100を切れなかった。

この男が一打打つ時間で、自分なら5発は打てる、とか3発は打つ...というのは我々同伴競技者の会話。
この長いルーティーンとミスショットの連続に、他の人は「悪いイメージが付くから」と彼の打つ時は違う場所を見るようになった...当然誰も彼の打球の行方を見ようとせずに、ボール探しは彼一人でやるようになり、ますますプレーが遅くなってしまった。

..こういう人が増えた。
確かにトム・ワトソンのルーティーンとか、有名なルーティーンをするプロはいるが、彼らのプレーは速いしミスは圧倒的に少ない。
それをミスの多いゴルファーがこんなに長いルーティーンをするようになると、その結果がほとんどミスのために「ミスショットを打つための儀式」になるんじゃないか?
身体がそのルーティーンでミスをするって覚えてしまって。

アドレスの入り方が一定していれば結果も一定する、というのがプリショットルーティーンの効果なんだったら、シングルになるまでそんなことは考えない方がいい。
大事なのは、ティーアップする前にどこからどこに打ちたいかイメージを決めて、アドレスに入る時はグリップからなら右手からか、スタンスからならどっちの足からかぐらいを決めることくらいだろう。

普通のゴルファーは、「長いプリショットルーティーン」なんてやるな。
それはただの「ミスショットを打つための儀式」になってしまう。
...そして何より、下手なのにプレーが遅い、というレッテルを貼られることになる。