ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

天下の暴論...24

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今回の暴論は
「ちゃんと整備しているゴルフコースは、軽い言葉で「6インチプレースありです」なんて言うな!」

オープンコンペに参加すると、受付の時に大概そのコンペのルールをプリントした紙を受け取る。
この前オープンコンペで優勝したオールドオーチャードGCでもそうだが、そこにはほぼ99パーセント「6インチプレースあり」とある。
ここ数年参加したオープンコンペで、「ノータッチ」とあったのは一つか二つのコースだけ...それも「アスリート向け」となってるコンペだけだった。

そうなると酷い時には、同伴競技者3人全てがボールを動かす人だったりする。
すると、みんなボールの所に行くと、まずボールを少しでも良い所に置こうと座り込む...自分以外の全員がボールの所に座り込んでボールを触りまくるという、不思議な光景を毎ショット事に見なければならない。
中には、おせっかいにも(好意でだろうけど)「ボール動かしていいんですよ」なんてわざわざ教えてくれたり、それでもボールに触らないでいると「ルールで良いと言っているんだから、そんなに真面目にやらなくてもいいじゃないですか」なんて嫌み迄いわれたりする。
...そういう日は「今日は外れだ」と思いながら、自分のゴルフだけを楽しむようにするしかないんだけれど。

で、暴論だけど、問題はどんなに奇麗に整備されていて、芝の状態がいいコースでもこんなルールを明記することはおかしいぞってこと。
そもそも6インチプレースなんて、悪天候や予期せぬ事件によってコースの状態が「あるがまま」でプレーするにはあまりにもアンフェアだ、ということから生まれたルールではなかったか?

例えば、夏に日照りが続いたり、異常に高温になってしまったりして芝が枯れてしまい、芝が残っている所より完全に土だけの固い荒れ地になってしまった場所が多い、とか。
例えば雨が降り続いて芝が腐ってしまって、腐った海藻のような状態の芝の上にボールが行くとあまりにも酷い状態だ、とか。
あるいは芝を張り替えて間もないため、芝の継ぎ目にあるボールを打ち込むと芝が酷くはがれてしまう、とか。

そんなコースの状態なら、アンフェアすぎるためと芝の保護のために「6インチ」があっても良いと思う。
しかし、プレーしていて芝の状態が非常に奇麗で、コース整備の人達がきちんと手を入れて育てているのが判るコースで「6インチ」ありとするのは、コース整備の人達への侮辱でさえあるんじゃないか?
そりゃあ、どんなコースでもディボット跡はあるし、芝の薄い所もあるだろうけど、そのライを甘受するのがゴルフなのではないのか?

結局、「6インチ」をありとしておけば、下手なゴルファーでもミスショットの数が少なくなって「プレーの進行が速くなる」という理由が一番大きいのだろう。
それが、ボールの所にたどり着くとすぐに座り込んでボールを触りまくるという、みっともない姿のゴルファーを量産することになっているのに。
そのルールをつけるということは「このコースは6インチ動かさなければプレー出来ない程、状態が悪いコースです」と言っていることと同じことなのに。

コースの状態が良いのだったら、自信を持って「うちのコースはノータッチでプレーしてください」と宣言するべきだ...それが「ゴルフ」なんだし、「6インチ動かさなければボールが打てない」なんていう人はゴルファーじゃないんだから。

ただし、ノータッチでプレーする場合はそれぞれが目土袋を持つことが必要だろう。
個人で家から持ってくのは面倒なので、コースに人数分の目土袋を用意してもらって。
セルフプレーが主流になっているんだから、自分の打った跡に目土することは当たり前の普通の行為として普及させる。

どうだろう。

(案外、「6インチ」をどのコースも「あり」としているのは、「あるがまま」で打たせるとディボット跡が大量発生する可能性を危惧しているからかもしれないな)