ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

ある雨の日の情景

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...なんて言うと、まるでよしだたくろうの歌みたいで..。

今では全くやらない雨の日のゴルフ...先日みたいに、運悪くそんな日にプレーしなくてはならなくなるとゴルフを楽しむ気持ちなんて、普段の半分以下になってしまう。
でも、ゴルフに熱中していたはじめの十年くらいは、例え雪が降っていてもコースまで出かけたものだった。
30センチ以上の積雪となったホームコースのレストランで、同じような気持ちでコースまで来てしまった他のメンバー達と、クローズされたコースを眺めながらコーヒーを飲んで帰ってくる、なんてこともあったっけ。

...久しぶりに雨の中でプレーして「一番変わったなあ..」と感じるのがシューズ。
以前はどんな天気でも、なけなしの金で買ったエトニックやフットジョイの革製の靴でゴルフをやるのが当たり前だったから(それだけ一回一回のラウンドに力が入っていたって事)、雨の天気予報の時なんか前の晩から大変だった。
皮底のコバに油やろうを塗り込み、皮を痛めない防水用の油を塗り込み、ピンを締め込み、中を濡らさないように靴下を何足も持ち...なにしろ、俺の普通の生活で履いてる靴の一番高いものでも1万円もしないのに、これらの皮のゴルフシューズは3万円から5万円はしていたのだから。
それでもラウンドが進めば革靴の中に水は染み込み、靴下を替えても変えても足は濡れてくる。

ラウンドが終わると、風呂場の前に用意してある新聞紙を一生懸命丸めて靴に詰め込む。
風呂から上がって着替えたら、新聞紙を乾いたものと交換して、また詰め込む。
もちろん家に帰ったら、また新聞紙を交換し交換しして、気をつけながら陰干しをし、乾いたら油をすり込む。
そうしないと雨に濡れた革靴は反り返ったり、濡れた跡が残ったり、履き心地が悪くなって使えなくなってしまう。

ところがどうだ、今の靴は殆どが靴底が一体成形で、水なんて入ってきやしない。
まるでゴム長で歩いているように、気楽に水たまりだらけのコースを歩き回れる。
最近のデジソールに代表される靴底は、濡れた地面でもそれほど滑らず、値段も一万円前後で十分なものが買える。

雨用のちょっと高いグローブも、確かに濡れても滑りにくくて、それなりの効果を感じる。

...便利になったもんだ。

でも、俺は絶対に雨の予報だったらゴルフやらないけどね。