ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

ロイヤルトロフィー アジア初勝利!

イメージ 1

アジアがヨーロッパに勝った。
2日目までに圧倒的にリードはしていたが、最終日の個人戦ではかなりヨーロッパが巻き返すだろうと予想されていた。
世間ではヨーロッパとアジアの個人の力は、それほどあると思われていた。
しかし、最終日の個人戦の成績は、アジアの3勝4敗1分け。
この中で、一番チームの勝利に貢献したのは誰かといえば、俺は石川遼を挙げる。

今まで、俺は石川遼というプロを「運の良い人寄せパンダか?」という目で見ていた。
確かに中学を出たばかりでプロの試合に勝ち、プロとなった一年目で日本ツアーで勝った。
がしかし、それは「日本ツアー」でのお話。

しかし、この日の個人戦は一番最初の試合...スタート前にヨーロッパキャプテンのオラサバルが「リードされていて、2敗すると負けが決まるので、トップから調子の一番いい者をぶつけて勢いをつけて勝ちにいく」と言っていた、ヨーロッパチーム最強のS・ハンセンとのマッチ。
「まあ、良くて善戦...頑張って3ダウンくらいで負けるんじゃないか」と予想していた。
...それが、1ダウン食らっては追いつき、16番でブッシュに打ち込みギブアップして1ダウン。
これで決まりだろうと思っていたら、17番ショートで1メートルにつけるスーパーショットで追いつき、最終18番では難しいライからのアプローチを、3wであわやチップインという見せ場を作って引き分けに持ち込んだ。
この石川遼という男、過去のスーパースターといわれた男が(女神の助けがないとあり得ないと思われるような)「観客の前で見せる場面を作り、期待に応える」ということをしてのける...
そういう星の元に生まれている、ということを感じて、石川を改めて認めることにする。

他に、圧倒的に飛ばない谷口が、ウッドを駆使して飛ばし屋のスウェーデンのN・ファスに圧勝したのも、見物だった。
ドライバーの飛距離が、50ヤードは違っていたのに...
ジャイディは、このコースの地元のゴルファーということで、危なげなく勝利。
まだ見ぬアジアの強豪ここにあり、という登場だった。
そして、マークセン、アメリカに行っているゴルファーを除いて、アジアの選手ナンバーワンじゃないか?
寒さにさえ強ければ、去年の日本ツアーでも賞金王になったかも知れない男。
このマークセンに、ボロボロに負けたオラサバル期待のララサバル...ふがいなさに途中でキレて怒って奇声を挙げるほど壊れてしまった。

前回は9ポイント差で圧勝したというヨーロッパ、なめていないで次回からは本気になって勝負に来て、この試合がライダーカップのように育てばいいんだけど。