ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

2013年プレジデントカップ

イメージ 1

2年に1度のアメリカ対ヨーロッパ以外の世界選抜戦だというのに、日本では殆ど注目されていないプレジデントカップ
石川遼が世界選抜に選ばれた2年前は、まだ少しは注目されていたんだけど。

今回のプレジデントカップは、現時点での世界ランクでみればアメリカと世界選抜の力に差があり過ぎて、アメリカの問題にならない圧勝というのが大方の予想だった。
実際に世界選抜は12人のうち7人が初出場,,,その中には松山英樹も含まれる。
対してアメリカは殆ど全員がライダーカップやプレジデントカップの出場経験者で、会場のミュアフィールドビレッジを知り尽くしているものも多い。
こんなアメリカ勝利が当たり前の予想では盛り上がるはずも無く、自分も特に注目なんてしてなかった。

しかしついテレビをつけてしまうと、マッチプレー形式の試合ってヤツはどんな組み合わせでも一打一打で展開ががらっと変わるから目を離す事が出来なくなる。
賞金が無く勝者に与えられるのは名誉のみというのが選手の気持ちを高めるのか、トーナメント形式の試合では見られないチャレンジショットが続く。

途中雨での中断が多かったのと、日本時間で午前1時頃から始まって9時過ぎまで続く試合を見ようとすると完全徹夜になってしまうので、全部見る事はとても無理。
それでもマッチプレーが好きなので、半分以上は見る事が出来た。

勝負はやはりアメリカの圧倒的優勢で、カップの行方にはすぐに興味は無くなった。

素晴らしかったのは個々のプレー。
アイアンのキレで驚かされたのが、ダフナーと始めて見るカナダのゴルファー、グラハム・デリュー(ディレットとかディレとかとも呼んでいた...それだけ名前を知られていないゴルファー)の二人。
ダフナーは、全米プロに勝った時にスーパーショットを連発して驚かされたが、あれは「あの時の出来」だと思っていた...つまり、あの時偶々「当たって」いたと。
ところが今回は勝負所で本当にビタビタ...1メートル以内に連続で来る。
こんなショットメーカーが、今まであまり勝てていなかったなんて,,,
そしてそれに負けていなかったのが、32歳のカナダのデリュー。
150ヤード以内ならダフナーに負けず、ベタピンにつく。
おまけに気合いでショートゲームも、「決めて欲しい時」に決めてしまう...こんなゴルファーがまだ世界に埋もれていたのか、と。
多分来年、ブレークするゴルファーだろう。

ジェイソン・デイは、もう大物の風格十分でアダム・スコットよりずっと「強さ」を感じる。
来年メジャーを一つはとると思う。
松山は健闘した。
でも、まだ健闘どまり...スーパーショットもミスショットも出たり出なかったり。
なんだかインパクトの強すぎるスイングが見ていて不安になるんだけど...技術的にも肉体的にも。

違う意味で驚いたのが、スティーブ・ストリッカーのパッティング。
現在世界一パットが上手い選手という訳だけど、なんであんなに入るんだろう。
タイガーがパットを教えてもらいに行って、パットのタッチが復活したという話も理解出来る。

他に見ていて参考になったのがザック・ジョンソンの「狙い撃ち」アイアンショット。
スリークォーターからのパンチショットの様な狙い撃ちはまさに芸術品。
あれを真似したいなあ...腰が痛くなかったら。

固太りの巨体デ・ヨングの、低いフェードボールも良かったなあ。
あのでかい腹でクルッと回ってピンを射す。

ああ、自分もゴルフをしたくなって来た...

よし、今週は「旅ゴルフ」に出よう。