プレジデンツカップはライダーカップの無い年に行われる、2年に一度のアメリカ対ヨーロッパ以外の国際チームの対抗戦だが、ライダーカップと違い戦績はアメリカが圧倒しているのでライダーカップ程の盛り上がりは無い。
しかし、メジャーが終わった後の最大のお祭りイベントなので、これに選ばれる事はプロゴルファーに取って大きな名誉なのは間違いない。
その代表になった歴史が共通している二人の成績が、今年はっきりと別れてしまった事に運命の残酷さを感じる。
対して松山は2013年に初出場して、2015年、2017年と3年連続出場している。
ここで最終成績25位以内に入らなければ、石川は来季の米ツアーの出場権を失う。
この中継を見ていると、初日前半で5アンダーとスコアを伸ばし、「なるほど、実力はついているんだなあ」と感心した途端に、池に3発入れてダボ・4オーバーと2ホールで6打も落とす大叩き...最近の「いつもの」悪いゴルフっぷりに戻ってしまった。
ともかく乱れると取り返しのつかない「とんでも」ショットになって大崩れする、いつもの「応援しているとがっかりするゴルフ」。
あまりにも「線が細い」身体の石川の試合は、力にあふれたアメリカツアーの大男達の間では正直見ているのがつらい。
2日目に盛り返して予選カットは免れたが、あと二日で25位以内に入れるかどうか...
「さすが」と言うショットのあとに「何だよ」と言うショットが出て来る。
スーパーショットのあとに凡ミス、いいショットが続かない。
それでも石川に比べて、ミスショットを大叩きにさせないしぶとさはあるので、ボギーー以上はまず打たないが、チャンスをものに出来ない。
その後ろ姿に「疲れ」を感じるし、その表情に「飽き」が見える。
多分彼は今年非常に調子が良かった事を自覚していたんじゃないか...なにがしかの成果を得られる事を確信していたんじゃないか?
それらをあと一歩まで行って手に入れる事が出来ずに終わり、今は失意で気持ちが空転しているんじゃないか?
同時進行で進んで行く、同世代の若者二人...日本で安住しているより「世界」に飛び出して戦っている若い日本人プロゴルファー二人の「勝負」は、あと二日続く。