ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

「流されてるけど流されたくない」の晩酌

イメージ 1

自分の歳を考えると、改めて驚くと同時に考えちまうんだよね。
「これは面白い」とか「これやってみたい」とか、自分のアンテナに引っかかる「面白そうな」事柄は相変わらず沢山あるんだが...その後に必ず「いや、待てよ」だ。

「もう俺には時間が大して残ってない」とか、「金が無い」とか、「今更始めてどうするんだ」とか、「ああ、面倒くさいかも」とか...

気持ちが老成しないんだよね。
もしも噺家や芸事の師匠やら、一時代を作り上げた「何か」の売れっ子だったら、もうすっかり「御大」とか「大家」とか「レジェンド」とか呼ばれるはずの年齢なんだけど、俺ってのは何しろ俗物凡人全く笑ってしまうほど「普通」の存在だ。
自慢できるものは何も無く、ただ売り込みもせずに24から今までフリーでずっと食べて来れたのを、神に感謝するだけの男でしかない(別にどこの宗教でもないんだけどね)。

誰かと連むこともアテにすることも無かったのに、一人で戦っていればいつの間にか助けてくれる人達が居た事が幸運だっただけ。
そして、ブラリ入った飲み屋の中に、長い時間をかけて居心地の良い「行きつけの店」がいくつも出来た事が幸運だっただけ。

時の流れを感じるのは、そうした人たちがみんな歳をとって消えて行った事。
そうして、行きつけの居心地の良い飲み屋がみんな店を閉めて、とっくに一軒も無くなった事。

一人家での晩酌時には、消えて行った話し相手や飲み相手や、居心地の良い店の雰囲気が恋しくなる。
熱く夢を語る時代はとっくに過ぎたはずなのに、つい「あれをやったら面白いかも」なんて話してみたくなる。

俺は、そんな愚痴を言いたいために毎日晩酌しているのかも。
で、俺は次の旅を考えている。
(決まったら書くけれど、どなたか一緒に遊ぶ人を募集するかも知れない。)

で、来週はメジャー最後の全英オープンだ。
今のツアーへの興味はすっかり薄れてしまったが、全英のリンクスのゴルフならば見ていれば何か感じるかもしれない。

まだ、まだ気だけは若いみたいだし(笑)。