ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

二度寝

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晩酌が終わると2時近くになる。
ほろ酔いで風呂に入って、布団に入るのは2時半くらいか。
(締切時間に追われる不規則な仕事の性質上、生活時間帯が家族とは全く違っていたので、子供が学校に行くようになってから俺はずっと家族とは別の部屋で寝ている。)

大体はそれから5〜6時間寝て、7時半から8時半頃に目が覚めるが、ちょっと飲み過ぎると「ああ、寝た...かな」なんて目が覚めても、時計を見るとまだ5時くらいだったりする。(この「飲み過ぎ」は、いつもの缶チューハイのあとに「足りないな」と感じて日本酒を飲んだ場合が多い。)
起きるには早いし、寝不足だし、なんて気分でウダウダしていると、いつの間にか二度寝してしまう...こんな時、俺は夢にうなされることが多い。
「夢」と言ってもほとんどは、目覚まし時計を見て「えっ! もうスタート時間?」なんてのとか、「時間が無いのに車のキーが見つからなくて出かけられない」とか、「一生懸命車で走っているのに目的地に着かない」とか、「猫が脱走して捕まらない」とか、「財布や免許証をなくした」とか、目が覚めてみるとくだらない「ちょっとした悪夢」みたいのが多い...「なんだ、夢か」とか「ああ、夢でよかった」ってヤツだ。

が、時々夢のレギュラー番組のような「同じ街角」「同じ人達」との夢を見る事がある。
登場人物は今までの人生で深く付き合う機会のあった人々...そしてもう会えない人々だ。
いつも一緒に飲んだSや、高校時代の恩師で卒業後よく一緒に飲んだK先生や、鹿児島のツレのTや、憧れの女性Mさん等々。
不思議なのは場所がいつも同じ「よく知っている街角」なのだ...夢の中では、どこに道が続いていて、どこにどんな飲み屋があって、なんてことをよく知っている自分がいる...実に懐かしい感覚の街なのだが、目が覚めるとそんな場所は現実にはどこにも無いと言う事を理解している自分がいる。
その町にある飲み屋はみんな俺のよく知っている飲み屋で、そのマスター達との付き合いも長く、俺の好みもよく分かっていて俺の「いつもの」はすぐに出てくる。
日本酒の居酒屋が5件くらいに、ビアホールが一軒、喫茶店もある。
(この店達も、かっては現実にあったけれど、今はもう無い店達だ)
二人とか三人で飲む時にはどの店に行こうか揉めたりするが、どこにいれば誰がいるかも分かっていて、一人で行っても誰かはその店で待っている。
ただ、大抵の場合夢はそこまでで、誰かと酒を飲んで騒いでいる場面なんてのは夢に登場しない。

「ああ、いつもの夢だったか」
そんな時には9時前くらいに目が覚める。
通算で寝ている時間は長かったのに、ちょっとした疲れを感じている。
悪夢というより、まるで小さなタイムトリップをして来たような気分...「いい時代だったんだな」なんて呟いてみたりする。

酒飲み相手がいなくなった寂しさがこんな夢を見せるのかもしれないが、考えてみれば俺は大抵一人飲みでカウンターで、マスター相手に飲むことが殆どだったはず...二度寝の夢は「そうしたかった」夢なのかもな。
そして、二度寝の夢を見た時には大概の場合疲れと寝不足感が残るので、「酒は飲み過ぎないようにしなくちゃな」なんて、軽い反省がオマケに付く。





そう言えば...


なんで、二度寝の夢での「ゴルフ」の回は、あんなに「悪夢」ばっかりなんだろう?