ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

寄り道したい夜の神谷バー

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月曜日、松村博士と御徒町でヒッコリーパターの受け渡し。
彼は27日に神戸の六甲GCで開かれるヒッコリーゴルフの大会のために神戸に行く準備中。
俺も誘われたのだが、別口で六甲に行く話が進行中のために今回はパス。
(まあ、俺の方の六甲の話は何時になるのか、まださっぱり分からないんだけど。)
博士はそこで使うパターが俺の持っているやつがいいというので、それをプレゼント。
いつもヒッコリーの修理をお願いしているので、そのお礼。

彼としばらくヒッコリーゴルフの話が弾んだが、関東でヒッコリー大会をするときには参加するかもしれないということで、今回は六甲の経過報告を約束してお別れ。

さて、と思ったところで、帰るのはまだ早すぎるのに行くところがない、ついでに飲み相手も見当たらない。
御徒町といえば、10年前には3件も行きつけの店があったのに。
今は一件も残っていないし、飲み相手はほとんどみんな仕事を離れて東京にはいなくなった。
そぞろ歩いても、街は最近増えている立ち飲み屋が繁盛していて、一人落ち着いて放って置いてもらえる飲み屋なんてありゃあしない。

街行く人も、考えてみればみんな子供の世代か孫の世代...浦島太郎の気持ちってのはこんなものかね。

で、帰り道に無理なく入れるのは神谷バー...ただ、いつもは最近増えた外国人やら観光客やらでうるさくてしょうがないので、寄るのを迷うんだけど...なんとこの日は空きだらけ。
月曜日ってのは、こんなに空いているんだっけ?

大部屋の隅の端っこの特等席で、静かに本を読みながら呑めるとは、なんとなんとラッキーな。
いつものように生中と電気ブラン、それに串カツと焼き鳥とあと一品はこの日はタコの唐揚げ...以前お気に入りだった明太キュウリはとっくにメニューに無くなって、この前まで頼んでいた煮こごりも3月いっぱいでなくなった。

神谷バーがこんなに空いていて、こんなに落ち着いて飲めるのは初めてかなあ...いつものやつだけでは飲み足らず、サワーとチーズを追加して。
本を読みながら、ちょっとスケッチもしたりして。
話し相手が居ない一人飲みってのは、昔から俺の基本的なスタイルだし、「行きつけの店」というのは話したいときにはマスターが相手してくれる店だった。
神谷バーにはカウンターが無いから「マスターとの会話」ってのは無いけれど、基本的に放って置いてくれるのが非常に良い。
チラッと写真にあるように、ここは俺みたいな「ジジーの一人飲み」が多く、一人で長居して居心地悪く感じることは全く無い。
...こんな時間は幸せだ。

ほろほろと酔ったところで、団体客がザワザワと入って来たのを潮時に、店を出てまだ遅くない夜を歩き出す。

帰りの電車は浅草始発で座って行けるのが神谷バーの良いところ。
読みかけの本を膝に居眠りしながら、帰路に着く。