ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

イベントレコーダー

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2年前にカテーテルアブレーション手術を受け、「もうこれで不整脈は出ない!」と油断していた今年のはじめ...2度ほどの思いもかけなかった脈の乱れにあたふたと...

1度目は20分ほどで治り、2度目は2時間もしないで元に戻ったが、「あれ?こんなはずでは」という不安は意識にはっきり残ってしまった。
すると、ちょっと脈が飛んだり速くなったりすると「また来るのか?」という不安が強くなる。

その辺の気持ちをちょっと前にブログに書いたところ、手術をしてくださったN先生が目に止めてくれていて連絡を頂いた。
そして6月前半にイベントレコーダーってやつをする事になった。
わかりやすく言えば、2週間心電図の記録装置を体に装着したまま生活するって事だ。

これは首から記録装置を下げて、心臓の周りに3箇所電極を貼り付けておいて、起きている時はもちろん寝ている時も心臓の動きを記録し続ける仕組み。
ただ風呂やシャワーを浴びるときには、自分で電極を外す事が出来、入浴後にはまた自分で電極を貼り付けて記録を続ける。

このイベントレコーダーでのデータ集め...ちょっと面倒な2週間だ。

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季節は本格的な夏の暑さが来る前だったのでまだ楽だったが...この3つつけている電極が厄介な問題を引き起こす。
俺はそんなにかぶれやすい方ではないと思うのだが、2~3日でこの電極をつけている場所が痒くてたまらなくなる。
説明書では多少場所をずらしても構わないというので、前につけた場所と重ならないように毎日ずらしていくのだが、有酸素運動などをして汗をかいた時などは真っ赤になってしまう。
毎日場所をずらして貼って行くと、外した後の赤い場所が広がってただひたすら痒い...つくづく今年の6月が猛暑にならなくて良かったと思う。

何か自分で心臓に違和感を感じたら(不整脈を感じたら)記録機のボタンを押すのだが、このボタンが机などに当たって間違って押してしまいやすい。
押した場合、その時の状況を記録しなくていけないのだが、俺の場合は押したのはほとんどがこの「間違い」のケース。

この装置をつけていると、どうしても普段考えない自分の心臓のことが気になり続ける...不思議なもので気になっていると、何もしないのに脈が乱れる。
精神状態と脈とは本当に連動しているんだってことをしみじみ実感。
意味は違うけど(別な意味での)「気は心」ってのも、納得。

この装着期間中自分の心臓の状態のいろんな場合を知りたくて、無理に一本歯下駄で運動したり、息が上がるほど動いてみたり、飲みすぎるほど酒を飲んでみたり、朝方まで映画を見て「寝不足状態」を作って見たり...2週間の間やれるだけのことをやって、検査終了。

その結果を知るために、昨日N先生の病院に診断を受けに行った。
で、検査の結果は「多少脈が早くなった場合があったけど、大丈夫でしょう」。
今年発作があってから念のために飲んでいた薬も、「発作が起きた場合」に飲むように変更されて...あとは俺の「節制」の問題という事に。

そう、診断は「ダイエット」と適度な「有酸素運動」をしっかり続行する事。

これは俺も以前から分かっているんだけどねえ...
「節制」ほど難しい治療は無いんだよね。


ああ、飲むだけで治る「節制」って薬は無いのかねえ...