ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

邪道?・変態?・道楽?・ゴルフ談義

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松村博士が来週六甲の神戸GCで開かれるヒッコリーゴルフで使うために、俺が借りて居たクラブを返す事になり、久しぶりに神谷バーで飲んだ。
最近は「行きつけの居酒屋」が全部なくなり、飲み相手もいなくなったために「都内」で飲むことが少なくなった。
「時間が経った事」を、こうしたことで一番実感するのは寂しい事だ。

神谷バーは相変わらずの喧騒の中の酒で、実は会話は聞き取りにくい。
古い顔見知りのバーテンは、全員若いバーテンに変わってしまい、以前はよく見かけた「常連」の方々もあまり見かけなくなって「行きつけの店」感は乏しい...が、ここにはまだ連綿と続く時間の繋がりが感じられるので、他の店よりは懐かしさを感じて心地よい。

メンバーはその松村博士と、最近「ヒッコリー」で遊ぶべきか「クラシッククラブまで」にするべきかお悩み中のダッファーさん。  
どっちにしても、「飛んで」「曲がらなくて」「使いやすい」現代クラブとは縁のない、「飛ばなくて」「難しくて」「壊れやすい」、「古い」或いは「非常に古い」クラブでゴルフを遊ぼうとする変人達。
決していいスコアは出ないし、「すげえ飛んだ!」という喜びの無いゴルフの「どこが面白いんだ?」という質問には上手く答えられない(?)世界。
「飛ばない」「乗らない」「入らない」を覚悟しなくちゃいけない上に、使える道具を手に入れるのも運次第というのじゃあ、俺も他人には強く勧められない。
なにせ本物の古いヒッコリークラブと来た日には、100年以上経っているのが普通だし、「木製」でそれだけ使われてきた道具はいつ壊れてもおかしくない。
だから高い金を出して手に入れるのは「やめたほうがいい」としか言えないし、安く上手く手に入れても実際の使用(フルショットはやめたほういいし、基本八分ショットまで)に耐えるものに出会えるのはラッキーが必要だ。
数少ないながら現代でも製作されているヒッコリークラブは少数あるが、これは決して安くない。
それに何より、100年もヒッコリークラブに比べると(俺的には)打感が非常に劣る。

そんな中で、古いヒッコリークラブの使える部分を組み合わせて「使える」クラブに仕上げたり、まずほとんど残っていない「ウッド」のヒッコリークラブのヘッドを自分で作ってしまう松村博士は貴重な人材だ。
彼のそうした仕事は今の所「食える」程の稼ぎになっていないのだが、こうしたクラブを使ってのゴルフに興味のある方は、運任せ金任せで探すより彼に作ってもらうのが一番確実で、かつ結局安く済むだろう。

まあ、そんな変態ゴルファーは決して多くないのが現実だが、「飛ばす」「乗せる」「入れる」だけのゴルフに飽きた方は、一度体験してみることをお勧めしたい。
百人に一人くらいは「こんなゴルフの面白さがあったのか!」と、目覚める人がいるかもしれない....と思う。

ダッファーさんは、「古いクラブを自分が壊すのが、怖いし、申し訳ないし...」と。
まあ、仲間との握りの関係もあるかも知れないし、以前一番高価だったロングノーズを一発で割ってしまったトラウマもあるみたいだし、「次のゴルフをどうするか」というのはしばらく悩むんだろうな。
ヒッコリーでやるんなら、短くてトリッキーでヒッコリーゴルフ向きなコース、付き合うからね。

花粉症もほぼ治って、やっと始まった俺のゴルフシーズン。
俺もヒッコリーでの練習とかコンペ参加とか始めようと思う。
取り敢えず、この連休が終わってからね。