ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

雨予報だったので...

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三日前から天気予報が「今日は昼前から雨」だったので、今週の初打ちヒッコリーラウンドのオープンコンペ参加は中止した。
その代わりに、最近ヒッコリー愛好家に堕ちつつある「ダッファーさん」とショートコース散歩に行って来た。

ダッファーさんと言うのは、エリートサラリーマンの典型のような雰囲気・風体でありながら、飲んべで遊び人で女性にモテる(という噂)の某ベテラン金融マン。
遊びといっても主に古い仲間たちとの賭けゴルフらしいが、お上に見つかるとヤバイほどは道を踏み外していないらしい。
しかし、我々の仲間内では「人柄は良いのだが酒の趣味が悪すぎる」と分かって来て、飲み会でのいじめの対象になりつつある人物。
...なんたって、「酒は甘口・青魚は大嫌い・魚卵も山海の珍味も一切食えない」なんて恐ろしい事をほざいて、酒乱ではないものの「酒のツマミはポテトサラダに限る」なんて恥ずかしい事を平気で言うオヤジなのだ。

そのダッファーさん、「ヒッコリーゴルフに興味がある」なんて前から言っていながら、ちょっと使ってスコアが悪いとすぐにスチールシャフトのクラブに逃避する軟弱者でもある。
それが「ちょっと本気でやりたい」なんて言うものだから、合いそうなクラブを揃えてショートコースで実践体験という事になった。
こっちも雨予報で今週のゴルフ予定は消えたから、普段のラウンドで使ってないヒッコリークラブの試打を兼ねての練習ラウンドのつもりだった。

ただ、朝の予報でも「今日は雨」だったので「降ってきたらすぐ中止」という事にして。

しかし11時前に白井林間ゴルフ場というショートコースに集り、すぐにスタートしたが、天気は雨の降りそうな様子は全く無くてむしろ暑いくらい。
雨予想の服はすぐに汗だくになり、慌てて服を脱ぐ始末...前の組の若者はTシャツ1枚で汗をかいてプレーしてた。

コースは前のコースほどゴムマットの制限が厳しく無く、ティーグランドからちょっとアプローチしてから芝の上のボールを打つ、なんてことが出来た。
各ホールもそれぞれ変化があって、いろんなアプローチショットを試すことが出来て結構面白かった。


で、ダッファさんと言えば....本人が驚くほど、うまくヒッコリークラブを扱えていた。
五十年くらい前の糸巻きボールを、薄っぺらい鉄の板1枚のマッシーやミッドアイアン、ニブリックやマッシーニブリックをちゃんとグリーンに打っていけてる。
酷いチョロやトップも無く、彼がいつも110くらい打つなんて全く見えない安定したプレーぶり...これはヒッコリーシャフトに合わせて無欲に振ることで、現代シャフトを振る時のような欲がらみの無駄な力が入っていないからではないか?
難しいはずのミッドアイアンだってちゃんと当たっているのは、結構凄い事だって分かっているのかな。

で、見せちゃうのが彼のドライバーのショット。
イラストよりも写真の方が、彼のスイングの悪い点が分かりやすく出ていたので載せてしまう。
アドレスからその場でのピポットターンでのトップまでの動きは良いと思う。
そこからヒッコリーシャフトに合わせて体を捻り戻せば、自然に左足の内側に重心が移ってヘッドスピードが上がりジャストミートする...はずなんだけど、彼の悪いところはトップから体が右に傾いてしまうこと。
多分「ボールを上げたい」とか「もっと飛ばしたい」と言う思いが、ボールを下から上へと打ち上げるようなイメージを作ってしまうんだろう。

トップから体が右に傾かず、そのまま回転できればインパクトで重心は左足の内側にかかり、そこを中心にヘッドが走り、ヘッドを行かせた後は左足で立っているようになる。
右に軸が傾いてるから、腰が回らずに後ろに引けて、ボールにヘッドの力が十分に伝わらない。
スイング自体はまとまっているのに、ヘッドスピードが上がらずに飛ばないのはそのため。

案外、古いヒッコリー時代のプロたちの、「その場でクルッとシャフトが巻きつくように小さく回転」するスイングがあっているのかもしれない。

なんて偉そうなこと言っても、俺は俺の言ったことには責任とりませんので、どうぞ聞き流しを(笑)。

ヒッコリーゴルフが楽しかったなら、それが一番。
なにせ、俺はヒッコリーで遊び始めてから、自分のゴルフに怒らなくなったもの。
(呆れることはあるけどねww)

どうぞ一緒にヒッコリーゴルフの魔の世界に堕ちて下さいな。