ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

手術後22ヶ月経過

イメージ 1


「スポーツが体に良い」なんていうのは、半分迷信なんだよね。
若い頃に激しい運動を長い時間続けていたり、競技のレベルで実績を上げて来た人に歳をとってから不整脈で悩む者が意外に多い。
「脈が飛ぶ」のを感じるなんていう人は、おそらく運動をしていた人の大部分に相当する数だろう。
かっての俺みたいに、年齢を重ねるにつれて本当に脈がバラバラになってしまう様な不整脈で悩んでいる人は半分より多いんじゃないだろうか。

俺は1995年頃からはっきりとした不整脈に悩まされ、寝不足や疲れや飲酒や急な運動の度にひどい不整脈の発作が頻発する様になり、長い間市立病院の循環器科で診察・治療を受けて、ワーファリンや不整脈用の薬を飲み続けてきた。
それが60を過ぎてから、ちょっと酒を多く飲んだり、ゴルフで寝不足だったり、駅の階段をちょっと急いだり、精神的にプレッシャーがきつくなったりする度に、ひどい発作が起こる頻度が多くなり、その発作が長く続く様になって来ていた。
楽しみのゴルフも朝から不整脈の発作が普通に起きる様になり、無理をしない様に気をつけてのだましだましのラウンドばかりになった。

そして、以前は3~4日大人しくしていると正常に戻った脈が、1週間を過ぎても治らないことが多くなって来て、ネットで治療法を探していてこの「カテーテルアブレーション手術」を受けることを決心した。

ただ、俺自身は若い頃から体力自慢で大きな病気はしたことが無く、こうした「手術」の経験がなかったために「心臓手術」に踏み切るのには大きな抵抗もあった。
しかしそれも、あまりに頻発する不整脈の為にその発作による脳梗塞心筋梗塞の発作の心配の方が大きくなり、崖から飛び降りるつもりでの決心だった。

そして、そこで問題になったのが「で、具体的に俺はどこに行けばいいんだ?」。
医療関係に親しい知人がいなかった俺は、「あまり期待もせず」に、しかし「藁をも掴むつもり」でこのブログで助けを求めた。
大した数もいない俺のブログの読者に、そんな情報をもらえるなんて全く期待していなかったんだが...なんと二人のお医者さんが情報を提供してくれた。
その後、そのtake先生から頂いた情報を元に紹介していただいたD大学のK病院で、名医と称されているN先生の手術を受けて今日に至るのだが...

「手術を受けてよかった」が、いまの結論。
その後、以前のような酷い発作は一度も起きず、脈の飛びも日常ではほとんど感じない。
以前なら「これはまずいな」とか「こりゃ不整脈になるな」と覚悟するような状況でも、全く発作は起きない。


その後、仕事やゴルフで出会った同世代の人たちの半数近くの人が「不整脈で悩んでいる」と言っていた。
そうした人たちには、自分の例を挙げてカテーテルアブレーションの治療法を説明しているが、やはりほとんどの人は「手術が怖い」とか「まだ薬で治るから」とか「そんなに重くはないから」と現状を変えようとしない。
中には「友人がカテーテルアブレーションの手術を受けて、失敗して血を吐いていたのを見たから俺は絶対にしない」と言った人までいた。
この手術の成功率は90~100パーセントと言われているので、その友人は以前の数少ない酷い失敗例に当たったんだろうけれど、今では手術失敗というのは0ではないけれど限りなく0に近いと言われている。

俺は不整脈による意識の喪失とかめまい貧血のようなことは一回も無かったけれど、不整脈のひどい人のなかには運転中の意識喪失とかもあるらしいので、不整脈の悩みがある人には俺はなるべく早い手術をお勧めする。
手術後の入院期間は2~3日だし、手術前後の様子はこのブログの「不整脈 カテーテルアブレーション」の以前の記事を読んで頂ければ、俺の手術前後の経験を具体的に見ることができる。

あれからほぼ2年、今では日常生活で不整脈を意識することは全く無い。
心臓は快調、である。

(先に書いた3年というのは間違いで、手術したのは2017年の5月、ほぼ2年前のことでした。
訂正します。)