でも、ジジー達の中心勢力である我々と同世代のジジー達が、ほとんど全員(というより俺以外の全部、か)最新型かそれに近いドライバーをぶん回して居る...もちろん気持ちはブン回していても、体がぶん回せなくてボールは気持ちほど飛んではいないんだけど。
アイアンもやっぱり「優しく飛ばせる」の宣伝文句が似合うような高価そうなアイアンばっかりだ。
俺ほどの「変態ヒッコリークラブ」じゃなくても、「パーシモンとマッスルバックで勝負だ!」なんていう頑固ジジーが他に居たって良いと思うんだけどね。
男ってのはやっぱり、物心ついた時から「飛ばしっこ」じゃ負けたくない生き物なんだよなあ...ションベンがどこまで飛ばせるか、なんてのも負けたくなかったんだよね。
でもさ、もう飛ばしっこで若い日の栄光を追っかけるのはやめて(どうせ過去の栄光は戻って来やしないんだから)、飛ばないクラブで「飛ばさないゴルフ」を楽しんでも良いんじゃないのかねえ。
若い時には飛ばしに自信があって「バーディー獲る事」や「奇跡の一か八かリカバリー大好き人間」と自認して来た俺が、こんな飛ばない・曲げられない・壊れる・折れるの古いクラブでのゴルフを楽しんでいるんだから、食わず嫌いの他のみんなもちょっと「ゲテモノ料理」に手を出してみれば良いのにさ。
ヒッコリーゴルフになってから良いことは、新しいクラブに興味がなくなった事...最新の広告のコピーは全く俺に届かないし、響かない。
のんびり「おひとりさまでコンペ参加」か「奥様とツーサム」で、短めでトリッキーなコースを旅して回るのが今のゴルフ。
だんだん、俺の「ジジーのゴルフ」のスタイルが出来て来た、と思う。
飽きそうもないから残りのゴルフライフはこれを続けていこう、と普通に思っている。
さあ、今年も26日にあと1ラウンド...俺の今年の「ジジーのゴルフ」の集大成のラウンドだ。