ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

2018年全米オープン4日目

イメージ 1

結局終わってみれば、波乱万丈の気配も無く、順当に今現在の実力者たちの優勝争いになってしまった。
何も波乱なく淡々と過ぎてゆく最終日は、昨日の大荒れの争いを見ていただけにあくびが出るほど退屈だった。

なんでだろう?...なんて考えてみると、このシーンの数々は来月に開かれる「夏の終わり(シーズンの終わり)のザ・オープン」の「まがい物」のような気がしているからだ。
確かに古いコースだからやむを得ないことなんだろうけれど、木々の無い、ヒースが風になびく、荒涼としたリンクスのような風景は、全英オープンが開かれるリンクスコースのコピーのように感じてしまう。
以前ここで開かれた全米オープンの時にはそんなことは感じなかったのだが...

聞いた話では、このコースは全米オープンが開かれるたびに450y近くずつ距離を伸ばしているんだそうだ。
でその結果、7500y近くの距離でパー70という設定になる。
もうそうなるとパワーのある・距離の出る・若いアスリートゴルファー以外は太刀打ちできない舞台になってしまって、距離の出ないもの・年老いた者はその優勝争いになんか全く参加できない。
俺の感覚では、全米オープンというのは最高の技術を争う舞台で、全英オープンというのは最高のゴルファーを決める舞台。
ついでに言うとマスターズってのは一番ハッピーなゴルファーを決める舞台で、全米プロは職業ゴルファーのただの大会。

ま、昨日は大馬鹿者のF・ミケルソンや、1mのパットがポコポコ跳ねる変態ゴルフ大会だったのでそれなりに楽しんだが、今日はケプカの順当な2連覇で終了。
「すごいね、飛距離も技術も」だけで、感動はない。
改めて、こう言うプロの試合が自分たちのゴルフとは全く関係の無いものだ、と言うことを確認しただけ。


一般の人にとって、「ゴルフ」ってのはやっぱり滅びるのかもなあ。

さて、残りは7月の全英オープン
日本じゃ「これから真夏」の暑さの中、まるで夏の終わり・人生の終わりを感じさせる薄ら寒いイギリスの夏のゴルフを楽しむとしよう。