ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

2017年全英オープン最終日 (エリンヒルズGC)

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結局朝早めに起きて、最終日を見てしまった。
優勝争いを見ながら、全英オープンと同じ様なコースなのに何故最近の全米オープンは「大味」な感じがするんだろうかと考えていた。

自分なりの結論は、「難度を上げる為にコースの距離を伸ばし過ぎたため」。
距離だけがやたらに長くなって行くため、最近は高さと飛距離の出る「ビッグボール」を打てないとスコアが出難くなってしまった。
全米オープンでは、出場選手のほぼ全員がビッグボールを打ってコース攻略をする。
それが上手く打てた者程好スコアを出す。
面白いのは、全英オープンでもビッグボールを打つ選手が多くなっているが、全英オープンでは全米オープン程ビッグボールを打つ選手が上位に来ない。

この理由は、自分はコース設計に違いがあるから、と考える。
最近の全米オープン全英オープンのコースの様なリンクス風コースが多いが、アメリカの「リンクス風」コースは全て「コース設計家」が考えて人工的に造成したもの。
地形はそのままでも、バンカーやハザードは設計家が考えて配置する。
その設計家の頭の中にあった「ハザード」や「罠」や「攻略ルート」が、今の選手の体力と道具の進歩に対応出来なくなってしまっているのだと思う。
全てのハザードやらトラブルやらが、ビッグボールに寄って意味を無くすようになって来ているのだ。
つまり「人の頭」で考えたコースは、道具やゴルファーの速い進歩に対応出来ない、と。

それに比べて全英オープンのコースと言うのは、「神に寄って作られた」と言われるように元からあった穴がバンカーになり、生えていた草がラフになり、吹く強風がハザードになった。
だから、とんでもない所に想像を絶するバンカーがあったり、傾斜が不公平にあったり...それらを「神が創った」として、コースに存在している。
天気が特別良ければ別だが、そんなイギリスの荒涼とした荒れ地に造られたコースは、不公平過ぎてまだまだ人と道具の進歩が作りだしたただのビッグボールでは対抗出来ない。

そのイギリスの不公平感満載の荒れ地のコースに比べると、所詮アメリカのリンクス風コースは豊かな土地に作られた(非常にフェアな)リンクスモドキの偽コースなんだと感じられる。

それは置いといて、優勝はケプカ...飛ぶしパットが上手いし、安定感は一番だった。
松山とファウラーは惜しかったが、二人とも調子が一日おきの波になっていたのが残念...ファウラーは1日目と3日目が良くて2日目と4日目が悪かったし、松山はその逆。
まあ、4日とも良ければこの辺のクラスのゴルファーは何時でも優勝出来るんだろうけれど。
レフティーのハーマンはよく振れていた...が、最後に曲った。

それにしても、予選落ちしたD・ジョンソンは、マスターズが前日に階段から落ちて腰を痛めたとか、今回はコースに着くのが遅れて練習出来なかったとか...モテ過ぎや色々と悪い噂が多いので、これからどうなる事か。
マキロイやデイや、スコットやワトソン...世界ランク上位が殆ど予選落ちとなったのは、一体何が原因か?


次は7月に全英オープン、もうゴルフシーズンは終わりに近い。