ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

2018年全米オープン3日目

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3日目は予想以上に天気が変化して、結果はドタバタの大混戦となってしまった。

早いスタートの物は風も弱くグリーンも柔らかく、スコアを伸ばした物が多かったが、後半の選手のスタートの時間には風が強くなり、グリーンが固くなり、ほぼ総崩れの状態となった。
結果はアンダーが一人もいない大混戦で、結局は(明日の天気次第ではあるけれど)USGAが目論んだ通りの1アンダーの優勝争いになりそうだ。

流石に強風・悪コンディションに慣れているヨーロッパ勢の見当が目立つが、最後のところは急傾斜で凸凹のグリーンで運の強い者が勝つ、と言ったところだろう。

松山のワンピン以内からの4パットとか、昨日までボギーの少なかったファウラーの1トリ・3ダボ・5ボギーでノーバーディー84とか...この3日目は名選手の大崩壊の場面が沢山あったが、それどころではない今後ゴルフにおけるルール・マナーの大問題となるような行為をミケルソンがやっちまった。

13番のボギーパットがカップを通り過ぎて、そのまま転がってバンカーに落ちそうな場面、慌てて駆け寄ったミケルソンは動いているボールを打ち返して、そこから2パットでカップイン・・・8打にペナルティ2打を足して10でホールアウトした。
彼のインタビューでの説明は「またバンカーショットをするより、2罰打を覚悟して動いている球を打った」 と。
思い出すのは1999年の全米オープンで、アプローチでミスって戻ってくるボールを打ち返して、そのまま棄権したジョン・デイリー。
彼はその反則行為を承知でやって棄権したのだが、ミケルソンは「早く次のホールへ行きたかったから」との事。

あとあと、ゴルフのルール・マナーの根幹を揺るがす事件となるだろうなあ、これは。
しかもやったのが評判の悪くないベテランのミケルソン
これがやって良いものならば、今までのゴルフの基本精神が消えてしまうような気がする。

結局この事件が今年の全米オープンを記憶に残す1番の場面だったりして...  

あの「カーヌスティの悲劇」が1999年の全英オープンを記憶に止める歴史上の出来事となったように、ミケルソンの意図的反則が今年の全米オープンを象徴する言葉とならなければ良いんだけれど。