ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

天気とゴルフ

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雨の季節に入ったから、改めて思う。
「あなたは、ゴルフをどんな天気でも、どんな季節でも楽しめるか?」。

俺の気持ちは、変わって行った。
ゴルフを始めた頃は(30代半ば)、どんな天気でもやるのがゴルフ...周りでゴルフをする人が一人もいなかったので、それまで知っていた「ゴルフ」はテレビのニュースなどで「政治家同士が「緑の待合」と称して密談を重ねる場所」、くらいにしか思っていなかった。
そんな映像では、功成り名を挙げた老人たちがおかしな格好で若い女を侍らせながら、なんとも奇妙な格好で棒切れで球を打っていた...ヘロヘロと飛んだボールをみんなが声を揃えて「ないっしょ~」とか叫んで、打った本人は自慢げな顔をして挨拶を返す...
自分とは生涯縁のない世界と判断して、鼻で笑っていた。

それがイラストの仕事として止むを得ず関わるようになると、一気に熱中した。
その理由が、ゴルフってのが昔テレビで見たようなチャラい遊びではなく、どんな天気でも自分の実力を頼りにルートを作っていく厳しいゲームであることを知ったから。
「審判がいないこと」(インチキはいくらでも出来る)、「打ち出したボールには絶対に触らないこと」の二つが、自分には衝撃的だった。
熱中してからはどんな天気でもゴルフをやりたかった...雨でも嵐でも雪が降っても、だ。
それはどんな天気でも自分が上手くなりたかったからだし、どんな天気でも面白い発見があったから。
そして自分が上手くなると感じていたから。

時が過ぎて、「自分はこんなものかな」という自分の天井が見えて来たり、あちこちが故障したり、おまけに自分の人生の残り時間が見えて来たりすると、「いい天気にだけゴルフを楽しみたい」と考えるようになってきた。
特に雨の日のゴルフは何一つ楽しいことなんか感じないので、「もう二度と雨の日のゴルフに時間を浪費するなんてしない」と決めた...付き合いのコンペは除いて、だけど。
   
ということで、俺が今自分からゴルフを楽しんでいるのは、晴れの日と曇りと風の日だけ。
(こんなことが出来るのは、ゴルフブームがすっかり去ってゴルフ人口が減ったおかげで直前でも予約ができるようになり、プレーフィーも安くなっているからだけど。)
そして、暑い季節と寒い季節のゴルフは涼しい所や温かいところを探して、旅行気分で楽しむようにしている。


面白いことに、日本では雨の季節のこの6月に、ほぼ晴れた天気でクソ明るい全米オープンアメリカで、日本じゃメチャ暑い梅雨明けの7月には、夏でもセーターが必要なうすら寒く暗いイギリスで全英オープンが開かれる。

雨も、暑いのも寒いのも嫌いな自分だが、この二つのメジャーの試合は日本と違う天気を楽しめる。
まずは梅雨の間の高みの見物、「全米オープン」を14日から楽しもう。