ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

ヒッコリーシャフトが折れるとき

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今週末には、今年2回目のメジャー全米オープンが始まる。
世界で1~2の難しいコースと言うオークモントでの全米オープン...どんな試合になるのやら。

で、その前に殆どのゴルファーに関係ない「ヒッコリーゴルフ」の勝手な考察。
そうはいっても、自分ではヒッコリークラブでの大会や試合なんかに出るつもりは全く無く、古いゴルフの新鮮な感覚が面白くて熱中していると言うだけの話。
自分にとって、「野原でボールを打つ遊び」を覚えた当時の楽しさの原点の様な気がするのだ。

長いゴルフ遊びで染み付いてしまった「もっと少ないスコアで回りたい」「もっと遠くへ飛ばしたい」「もっと正確に打ちたい」なんて欲望を、まるで鼻で笑う様な緩いアンティーククラブでの謙虚なゴルフがすっかり気に入ってしまったのだ。
そこには遠くにボールが飛んで行く浮遊感や爽快感は無くても、特急列車では味わえない各駅停車の鈍行の味があり、飛び去って行く景色ではなく、歩いて馴染む風景の中に身を置く落ち着きがある。
ボールを情け容赦なく引っ叩く攻撃性ではなく、クラブを折らないように・糸巻きボールを傷つけないようにという、ゆったりとした安らぎがある。

パーオンしてバーディーパットを打つ興奮は無くても、ボギーオンを狙う緊張感とパーを拾えた喜びは「お先にパー」よりもオレには大きいかもしれない。

まあ、それもまだスタートについたばかり。
おバカなオレの事だから、またヒッコリーでカッカとして怒ったりするかもしれないけれど...始めからスマートじゃないゴルフを承知のプレーなんだから、みっともなくなる前に落ち着くんじゃないかしら。

ヒッコリーシャフトはすぐに折れそう...誰もが感じるそんな思いこみは、実際に2本折ってしまって何となく判って来た。
木と鉄の継ぎ足しクラブなんだから一番弱いのは、当然その継ぎ足し部分だろう...それは間違いだった。
ヒッコリーシャフトのネック部分が太くしてあるのはその対策。
継ぎ目が長い年月で揺るむのは(実際殆どのクラブが80~100年は昔のもの)やむを得ない事。
しかし、それでもそう簡単にネックから横には折れない(もちろんそんなクラブでフルショットなんかしたら折れるだろうけど)。
折れるのは縦にヒッコリーの目に沿った形で、剥がれる様に折れる。

だから、このシャフトの剥がれる様なヒビに注意して、優しく易しくスイングしてやる。
ボールは当然飛ばない古い糸巻きボールで、それもS(スモールボール)の方がいい。

クラブやボールはほぼ揃った。

あとは...足首を治すだけだ。




その前に今週の全米オープンか...