ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

再生計画...4

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さて、泣いても笑ってもここで間違えると「もう、ダメ!」のキモの部分。
「切り返し」、つまりダウンのスタート。

これがハーフショットでは自分で確認しやすく、修正のあれこれを試しやすい...と書いて来て、「じゃあ、どんだけ普段のスイングで力入ってるんだよ、オレ」と気がつくアホな自分。
ゴルフが下手な訳だわ。

まあ、書いてる事は俺の勝手な意見なので、これで道に迷っても何の責任も取りませんのであしからず。

しかし、今まで呆れる程沢山描いて来たレッスンイラストだが、殆どのレッスンで「トップからの切り返しではグリップを真下に下ろす」とプロ達が言っている。
しかし、実際のスイングで普通の人達は「真っすぐ下ろす」ってどんな動きだ?、と思うんじゃないだろうか。
言うのは簡単だけど、やってみるには具体的な動きに判り難い部分があって、まるで禅問答の答えの様な曖昧さが感じられる。
これはプロにしろレッスンプロにしろ、そう言う仕事をしている人達の大部分は子供の頃からゴルフに接して来た人で、前提となるゴルフスイングの動きが大人になってゴルフを始めた人と全然違うからなのだ。
彼等にとっては、基本のキみたいなもので当たり前に出来ている動きが、大人になって始めた素人には理解出来ない動きと言うのが沢山ある事に彼等は気がつかない。

トップからグリップを真下に下ろす、と言う動きはその典型。
トップ自体にクロスしたりレイドオフしたりスクアであったり...様々な形やグリップがあるのに、そこから「真下」って何処なんだ?
このハーフショットの練習では幸いトップの形が自分の目でチェック出来るので、ほぼ右肩辺り位置のグリップとシャフトの向きは判るはず....そこでシャフトの寝過ぎや立ち過ぎはまずチェックして...さて、ここから真下って?
素人に判りやすく説明しようとしているレッスンプロの言葉の中で、イメージしやすいと自分が感じていたのは....「トップの位置から右手で、後ろにある壁にペンキで色を塗るイメージ」とか、「トップの位置から右手でボールを右足の横に叩き付ける」とか、「右足の横にある壁に釘を打ち付ける」とか言うイメージ。
共通しているのは、「絶対に右手をボールの方向に動かすな」という所。

自分の動きで言うと、トップから「飛ばそう!」とか「引っ叩く!」なんて気持ちが強い時には、まず右手のグリップに力が入る。
親指と人先指でグリップを握り込み、右手前腕の上側の筋肉に力が入る...するとどうしてもシャフトが前に倒れ込むような動き、つまり左手がやや甲側に折れて、甲側に折れていた右手は真っすぐになろうとする...右腕の力こぶはふくれて右肩が前に出て行く...まるでげんこつでぶん殴るような動きって訳だ。
こうなるとスイング軌道は上から外からのアウトインになり、懐は狭くなりインパクトで身体とボールの距離がつまるのが感じられて窮屈になり、身体を起こすか左肘を引いてクラブヘッドの行き先を無理矢理作る....ボールはカットされて飛ばないヘロヘロ球か、左に真っすぐ引っ掛ける悲しい球筋になる。
それが嫌で大きく振りたいとか、フックで飛ばそうとかインから振りたいと右腕に力を入れると、今度は右手の平が上を向くように動いて、シャフトを寝かせる結果となり今度はダフりトップにプッシュにチーピンのなんでもありのミスショットになる。
なによりトップから右手に力が入った時には、力を入れた割に「腕は走れどヘッドは走らず」飛距離は出ない。

嫌でも入ってしまう右腕の力を抜く為には、右手の親指と人差し指の力を抜けばいい。
思い切って親指と人差し指をトップから握らない....試しに親指と人差し指をグリップに触らないように伸ばして握ってスイングしてみると、力を入れたつもりが無くても力を入れた時よりクラブヘッドが走ることに気がつくはず。
(実際にボールを打つ時には、親指と人差し指は力を入れずにグリップに振れる程度にしておいて、インパクトでの安心感を保った方がいいだろう。)
つまりヘッドを走らせる為には腕の上側(前側?)の筋肉ではなく、下側(後ろ側)の筋肉を使えば十分で、そう意識するだけでグリップを真下に動かす事が出来る。

これは「ヘッドを動かす」というより、「ヘッドが落ちて来るのを待つ」感覚であり、「シャフトを振り回す」のではなく、「ヘッドを走らせる」感覚だ。
色々なレッスン書に書いてあるように、こうした感覚は「棒切れの先にヘッドがついている」より「グリップとクラブヘッドは紐で繋がっている」とイメージした方が、より判りやすい。

シャフト交換や自分にあったクラブをデータに合わせて作るのも間違っていないけど、あまりシャフトに拘って気持ちを入れ過ぎると「シャフトを振り回す為のスイング」になって、肝心の「ボールを打つのはクラブヘッドだ」って事を忘れてしまうんじゃないか....そうなれば棒(シャフト)を振るには右手に力が必要って感じるのは当たり前の事だから.....気をつけようね暗い道...。


ここが上手く行くと、まあそのショットは大丈夫。
打ち損ねたって、それほどのトラブルにはなりゃあしない....はず...(ホントか?)。



連休なのに仕事が忙しい...ハーフショットの練習に行きたいなあ(泣)。