ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

再生計画...3

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まあ、ハーフショットいう練習で結構はっきり出て来る自分のミスの原因を確認しておく事が、自分のゴルフの再生に役立つと思うのでこんな事を書いているんだけど。

ゴルフのスイングと言うのは、意識的に何かをチェック出来る事はトップまでの動きに多いのと、トップまでが狂ってしまうと後は殆どミスショットになるので、やれるチェックはやっておきたい。

これらの動きは、まず腕が気持ち良く振れる通り道を確保し、その結果少ない力で最大限のクラブにパワーを伝えていい仕事をさせたいというのが目的。
最後に働かせるのがクラブであり、クラブヘッドが良い仕事をしてくれなかったらどんなに奇麗なスイングもただのタコ踊りと変わらない。
傍目に奇麗なスイングよりも、自分が気持ち良く振れて自分の言う事を聞いてくれるボールを打つ事が大事だと思っているので、ここに描いている事はゴルフの一般論には多分合致しない。

で、トップ(この場合は左腕が地面と水平になる位置だけど)になるまでに、まず右へスエーしやすい事と意外に多くミスの原因になっているのが「頭の上下動」。
この「頭を上下動させない」って事は簡単な様でかなり難しい....昔、ジャック・ニクラスは師匠に髪の毛を掴まれてスイングを繰り返してかなり痛い目にあった、と言うのは有名な伝説だし、タイガー・ウッズの不調の原因はあの激しい頭の上下動にある、と言うのは私の持論。
ゴルフジャーナリズムでは好調の時のタイガーのスイングを評して、「頭を下げてバックスイングして伸び上がりながら打つからあの飛距離が出て、タイガーの強さの原点だ」なんて書かれた時もあったが、それこそチャンちゃら可笑しい。
結果を見てから褒めるから悪癖まで良いショットの原因なんて解説になる...あんな記事を見ていったい何人の一般ゴルファーが道に迷った事か....


自分は自分のダフリトップの出た時の原因はスエーよりこの頭の上下動の方が多いと感じているし、これが自分ではなんともチェックし難い厄介な動きだと思っている。
試しに壁に頭をつけてハーフスイングの動きをしてみるといい....ハーフスイングのバックスイングから切り返しにかけて何か窮屈な感じが無いだろうか...違和感を感じた人は頭が上下動しているのだ!
これが治せれば、意外な程ミスショットが減少する事は確実だ。

そもそも上下動の一番の原因は「左肩を回す」という意識...左肩をアゴの下まで回そうとすると「ボールをしっかり見ろ」とか「ヘッドアップするな」というゴルフスイングの定石の言葉がそれに加わって「ボールをしっかり見たまま左肩をアゴの下に入れようとする」...これで9割の人は頭を下げてしまう。
ボールをしっかり見る...つまりアゴを締めて下を向いてボールを凝視する....左肩の行き場所が無くなり引き締めた「アゴの下」に無理矢理入れようとする...左肩を本来の軸より下げないと入らない...前傾が深くなる...左肩が目とボールの間に入ったので更にしっかりボールを見ようとしてもっと頭を下げる。
そんな事が無意識に行われてるのに、頭の位置が下がった事を自覚出来ないでスイングを続けてしまう訳だ。
頭の位置が下がれば、ダウンからはもの凄く複雑な動きをしなければきちんとボールに当たらなくなる(この辺は後日また)。

この頭の上下動を自覚して修正するのは本当に難しい。
基本的には自分で「頭を下げない」とか「バックスイングで左肩を下げない」と意識し続けるしかない。
頭の上下動を避けるテクニックとしては、「左肩を回す」より「右肩を後ろに引く・回す」とか「アゴと首の角度を90度に保っておく」とか、「ボールをしっかり見ないで下目使いで見る」とか「チンバックして左肩をアゴのあった位置に持って来る」とかいろいろあるけれど、自分にやりやすいものをやってみるしかない。

そして頭の上下動をすると起きやすいのが、右肘が浮く事。
右肘に限らず肘と言うのはスイング中下を向いているのが良いと言われているが、右肘は右利きの人にとっては好きあらば上を向こうとする厄介な存在だ。
バックスイングで右肘が下を向いていると、右利きの人にとってはなんだか力が入らずに不安な気持ちになりやすいものだけど、「右手で引っ叩こう」という意識があると右肘は一番力が入りやすい前腕が地面と平行になりやすい位置まで上がりたがる。
これは野球や剣道・バレーやバドミントン・テニスなどで右手を効かして打ちに行く場合の、一番力が入りやすい位置だ。

これら他のスポーツは打ち込む対象が腰より上にあり、且つ相手が動かして来るものが対象だ...しかしゴルフは違う。
右手が浮いて力が入っていると地面にある動かないものを打つのは難しい。
腰より下のものを正確に打つ為には、上空で右手に力を入れる事は軌道を逸らす事にしかならない。
別に右肘を身体につけて絞り込むまでの必要は無いが、意識して下に向けておくだけで右手だけが暴れてクラブヘッドの動きの邪魔する事は無くなる。
クラブヘッドに右手の力を伝えるのは、インパクト近くでと思えば良い。

まず頭の上下動を極力小さくする事、右肘は大人しく下に向けておく事....これが自分で意識出来ればミスが驚く程少なくなる、と思っている。
コースに出ると、つい忘れてしまいやすい事なんだけど....